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親の愛情、子の愛情
段々と春の兆しが見え始めてきました。様々な生活スタイルが変わる
この時期、子供の卒園、卒業といった行事がある方もいるかもしれません。
感傷的になりやすい時期という事で少し重いタイトルにしてしまいました。
1.親の愛情は偉大なり
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あなたは、親の愛情を受けてきましたでしょうか。又、感じましたでしょうか。
私は親の愛情は、やはり偉大だと思います。
私は障害者支援施設に勤めていた経験からそのように思いました。
障害者支援施設は64歳迄の利用者しかおりません。制度上、65歳になると介護施設に行かなければなりません。
その為、障害者支援施設には親が子供を預けているケースが殆どなのです。
1 -1.雲泥の差
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私は65歳以上(前期高齢者)が、入所するいわゆる介護施設と65際未満の障害者施設で働いた経験から親の愛情は偉大だと思います。
※障害者支援施設では、生活介護といって通いのサービスと入所サービスを兼務しておりました。
なぜならば、面会頻度、苦情、施設との連携、コミュニティの形成の上で障害者を預ける親と、ご両親を、預ける子供達では、雲泥の差があったからです。
もう一度言います。障害者支援施設と高齢者介護施設のご家族では面会頻度、苦情、施設との連携、コミュニティの形成で雲泥の差がありました。
勿論、良い悪いの話ではありません。
1-2.親の愛情
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私の主観もありますが、考えてみてください。世の中、高齢者介護の過酷な現状や、辛い話が巷に溢れております。家族介護にしても、介護施設の職員にしても大変だという話はよく聞きます。しかし介護の三大介助、入浴介助、食事介助、排泄介助を例にあげると、上述した障害者の預け親や健常者の親からは、苦痛を聞いた事はありません。
施設に預けていれば負担が減るから当然だと、思われるかもしれません。
しかし、上でもお伝えしたように障害者生活介護といって、高齢者でいう通所介護にあたるのですが、こちらの利用者に関しては施設に通っている以外の時間帯は家にいるのです。
一体どうしてでしょうか。親の愛情に行きつきます。少なくとも私はそう感じましたし、考えております。
1-3.パワフル全開
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障害をもつ血気盛んな若い男の子を持つ親も沢山もみてきましたが、私達プロよりパワフルに移乗したり、それは頭があがりませんでした。
喀痰吸引からはじまり気管切開の処置など、日常の医療処置はお手の物です。
1-4.愛情溢れるお母さんのカレーライス
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その他、毎日面会や子供の様子を見にきたり、施設の食事だけでなくはなく自宅で作った手料理を持ってきたりと本当に愛溢れておりました。
目が見えなく、言葉も発しない利用者さんが母の持ってきたカレーライスを嬉しそうに食べていた光景を鮮明に覚えてます。
2.子から親への愛情
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前述した(親の愛情は偉大)と対比する内容になりますが、愛情の欠如ではなく親と一定の距離感を保つ子の愛情を説明していきます。
色々なケースを介護士や、ケアマネージャーという仕事を通じて見てきましたが、前述したような障害の子を持つ親のように、楽しみながら、かつ、希望を持ち、社会に共存をのぞむという人達とは残念ながら出会った事はないと思います。
決して愛情の欠如だけではない理由をいくつか述べていこうと思います。
2-1.老老介護
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原因としては、老々介護があげられたり身体介助がきついとあります。それも理由でしょう。まさにやってあげたくても身体がいう事を効かなくどうしようもない状態です。
2-2.各々の家庭環境、家族構成等
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また、自身のご両親、配偶者のご両親といった違いからも介護の悩み、現状、心境もかなり変わってきます。核家族化が進んだ現在では、介護が始まるまで義理の両親との濃密な付き合いがそこまでなかったケースも少なくありません。
2-3.在宅介護からの解放
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多くはご両親を家庭で介護をされてきて、様々な限界を感じて施設へ預けている事でしょう。
この場合、やはり、寂しさと共に解放感があります。場合によっては、罪悪感もある事でしょう。
そういった理由から一定の距離感を保とうというご家族は多いのは確かです。
2-4.答えが見出せない。
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(2-3)で述べましたが、介護の限界等の理由により施設へ預ける事自体に正解、不正解もありません。やむを得ない家庭がほとんどです。
いうなれば、その事に関しては半ば思考停止されているケースも散見されます。
結果として施設側に、全てをお任せしますといった感じになるのは必然的です。
当然、大事なご両親ですから多くのケースは、面会に来られます。しかし、先の親の面会程ではない事はほぼ、間違いありません。
まとめ
今回は親の愛情、子の愛情について私の経験談のもと書いていきました。
色々な家庭環境で育ってきた我々と同じように、介護サービス利用者も様々だと思います。
しかし、多くの利用者さんが今は亡き親に愛され、わが子を愛しているのは想像に容易いです。ご家族と同じ愛情は提供できませんが、理解ある介護サービス事業者を目指していきましょう!