その手があったか、お願いベース
九州の介護施設の利用者さんが、ラジオに定期的に出演しているといった、特集をテレビで観ました。
ご本人にとっても、ご家族にとっても入所生活がとても充足しているのではないでしょうか。介護施設にとっても、良い広告になりますね。
介護施設での、利用者の活動や日課についてお伝えしていきます。
1.入所施設の活動が少ない傾向
職員も少なく、特養は要介護3以上が対象の為、中々声掛けをして利用者に活動を促すのは難しいとも言えます。
そして本人のQOLを考えると、必ずしも活発に何かをしていた方が良いとも言い切れません。
グループホームなんかは比較的、料理等を手伝ってもらったりする事が多いですが、認知機能に問題があっても身体機能のしっかりした利用者さんが多いのも理由としてあげられます。
従って、利用者さんの活動に向けて、難易度の違いは各々の施設の種別によっても違います。
しかし、いづれにせよ、活動や日課を促すとすれば必要なのは声掛けです。では利用者さんに活動や日課を促すのに、効果的な声掛けはどうしていくのが良いのでしょうか。
2.お願いベース
人間はお願いをされると、断り辛い生き物です。それどころか嬉しく感じる事もあります。心親しい人であれば尚更でしょう。
・【足腰の為にも歩いてくださいよ!】
・【足腰の為に頑張っているところ今度見せてくださいよ!】
断然、後者の方がモチベーションに繋がりますね。
2-1.命令はNG
上司や先輩に何かを頼まれても、正直嫌なのはなぜでしょうか。それは圧力です。私も若きサラリーマン時代や、この前までの建築会社で上司から色々と頼まれました。『これ、やっといてくれねーか、頼んだぞ!』
勿論二つ返事で『はい、承知しました!』ですが、
内心『は??てめーでやれよ、、、』と思う事も正直多かったです。
※汚い表現ですが、感情をそのままお伝えしました。
これ、圧力かけて、依頼やお願いという名の命令です。組織ですから、当然と言えば当然です。
しかし、これが仕事ではなくては誰がやるでしょうか。ましてや介護施設の利用者さんのように、お客さんであったり、高齢で身体が重苦しい方々であれば尚更です。
3.介護施設で声掛けが上手い職員
施設の状況や、介護職員の人数にもよりますが、利用者さんが活発な施設は声掛けが上手です。
私も働いてきた経験から、利用者さんの活動量は介護職員の声掛けにかかっているとと言っても過言ではないと思いました。勿論、活動だけではなく、施設での過ごし方もです。
★介護施設あるある★
介護職やそれらの仕事をしている人達の間では介護施設あるあるなのですが、利用者さんによっては、結構介護職員の出勤を毎日気にしております。
多くの施設で、本日の出勤表みたいな写真を目につきやすい場所に並べておりますが、それをチェックしている利用者は古今東西います。
そして一晩を共にする介護職員、そうです夜勤者を聞いてくるのです。私も良く聞かれました。
利用者さん『今日の夜勤、誰?』
私 『〇子さんですよ!』
利用者さん『あー良かった!』
と言った形です。
考えてみれば、介護職員にとっては職場でも、入所している利用者さんにとっては家です。ある意味、介護職員は家族みたいなものです。
介護職員も根が優しい人が多いです。家族のように接するからこそ、少し命令染みた口調になってしまうのかもしれません。
しかしながら利用者さんが活発に動くのはお願いベースで声掛けする事も覚えておきたいですね!お互い頑張りましょう。
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