ちん撃の巨人(2024.11.05)
夜、妻が風呂に行ってから子供が歯磨きを済ませるまでの間、そのほんの少しの間だけ洗い物をしながら私が好きなものを見る時間がある。
昨日から私はなんとなく「進撃の巨人」のアニメシリーズを最初から見ており、昨日と今日でやっと1話目を見終わった。
私は「やっぱりよく出来てるなぁ」とか「良く見たらここ伏線じゃん」とか今更感心しながら見ているけど、横で見ている子供ら、特に3歳の次男にとっては衝撃のようで、巨人に怯えつつ、釘付けになって見ている。そして時々カーテンを開けて真っ暗な外を見ては巨人が来ないか確かめている。
今日久しぶりに幼稚園のお迎えに行った。妻が再就職し、夕方忙しかったからだ。お迎えに行った時間はすでに真っ暗で、細い月が出ていた。駐車場は薄く照らされる程度で、足元もろくに見えなかった。
次男は「大きい人がくるかもしれん!」と言って巨人の来襲を恐れていた。私はそれにのっかって、「あの山の向こうから、建物の陰から、地面の下から、大きい人が来るかもしれんよ!」と言って次男を脅した。
次男は私に「早く帰ろう!」と言って家路を急き立て、4歳の長女は「そんなのおらんよ」と言って冷静だ。たった1歳違うだけでこんなに違うのかと驚く。
家に帰るとすぐに風呂。一足早く帰っていた長男が風呂から素っ裸で上がってきてちんちんぶらぶらさせているので、「ちん撃の巨人や」と次男に言ったが、イマイチ伝わらなかった。でも長男は爆笑していた。長男はこういうくだらないのが大好きだ。
みんなで服を脱いで風呂に入る。「みんなちん撃の巨人やな」と言ってたら次男が「ママは?ちんちんないよ?」と言うので、「ママは普通に進撃の巨人だよ。でかいから」と言ったら、風呂の外に妻がいた。
全部聞いていたのだろうか、巨人はその後ずっと機嫌が悪かった。