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コスモス祭りに行く(2024.10.27)
大分県は中津市の「三光コスモス祭り」に行った。
朝、またまた妻のどっか行きたい病が発症して、私たちはどこかへ行かなければならない事となった。長男(9歳)は「近所の公園で自転車やサッカーをしたい」と言ったが妻は聞く耳持たず、却下した。可哀そうに・・。
色々悩んだ挙句、妻が前から行きたがっていた中津市のコスモス祭りに行ったのだが、その車中、子供らがビニール袋でずっとワイワイガヤガヤ遊んでてうるさかった。車の窓をちょっと開けてるので、そこから入ってきた風でビニール袋が舞って面白いらしい。本当にずっとそれでギャーギャーうるさかった。ビニール袋でそんだけ面白いのなら、いつも仕方なく買ってやってるおもちゃって意味あんのかな?って思った。
「三光コスモス園」に着いたら、駐車場から会場までがめちゃくちゃ遠いので、「これは帰り道は抱っこを要求されるな」と思った。でもコスモスはとても綺麗だった。
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手作りのブランコがいくつか設置してあって、コスモス畑の中で子供たちが楽しそうに揺れている。ブランコ狂の長女(5歳)はもちろん真っ先にブランコに乗って、そしてそこを離れようとしなかった。そうやってると、ある年輩の女性が「写真を撮って欲しい」とやって来た。私たちはそれを快く承諾した。
年輩の女性は小さな写真を胸のあたりに大事に持って、ブランコに乗り、私は写真を撮った。聞けば写真に写っているのは去年亡くなったお母さんで、女性が今そうしているのと同じようにブランコに乗ってとても可愛らしい笑顔で写真に写ってらっしゃる。
その写真は昨年このコスモス祭りで撮ったものらしかった。女性は亡くなったお母さんと同じようにこのブランコで写真を撮りたかったのだそうだ。そのお手伝いが出来て、私はひとつ徳を積んだような気持ちになった。だから女性が「こんなお願いごとをして申し訳ないです」と言ったから、「いいえ、おかげで徳を積めました。だから私はあそこにあるくじ引きできっと良い賞品を引き当てる事ができるでしょう」と言った。しかし子供にせがまれて引いたくじは全て4等でしょうもない賞品ばかりだった。
ろくでもない賞品を引いて、泣いている次男(3歳)。リベンジしたがる長男(9歳)。本当におまえらしょうもないなとウンザリする。くじ引きなんかこの世からなくなれば良いのにと思う。
それからそのへんの出店のおはぎとかおこわとか揚げパンとかで腹を膨らませた私たち。全然コスモスを楽しめていない。さっきまで晴れていたのに、なんだか曇ってきているし。これではコスモスが映えないではないか。
次男がくじ引きでもらった竹とんぼに思いのほかハマってはしゃいでいる中、妻が出店のひとつの植木屋さんで植木を欲しがる。妻は現金がほぼ底をついたというので、私がそのまぁまぁ大きい鉢に植わった植木を買ってやる事にした。
しかしその鉢を抱えながらめちゃくちゃ遠い駐車場まで戻るのは大変だった。「車をここまで持って来たらよくね?」という私の常識的な意見はなぜか却下された。みんなが無料でもらったコスモスを嬉しそうに抱えて歩いている中、私は大きな鉢植えを抱えて車まで行く羽目になった。妻はそんな私に構わずズンズン歩いていくので、私は鉢植えをアスファルトに叩きつけたい衝動に何度か駆られた。どんな苦行だよと思った。
私は両手が使えないので、長男にコスモスをたくさん写真に撮るようお願いした。一緒に散歩する際にしょっちゅう写真を撮らせているので、それなりに上達しているだろうと思ったからだ。
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救いは、子供たちが駐車場までの長いみちのりをちゃんと歩いてくれた事だった。抱っこをせがまれようものなら、私たちのイライラはMAXに到達していたに違いなく、私は抱えた鉢植えをアスファルトに叩きつけていたかもしれない。でも元気に自分たちの足で歩いてくれたので、私たちはとても嬉しかった。コスモスを見れたことよりもその事の方が嬉しかった。
なので、帰りにポケモンカードを皆に買ってあげた。そして夕飯は安定の資さんうどんで、みんな大満足だった。