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温泉チャンス!その27【駅前高等温泉】(2025.01.05)

別府駅から別府湾へまっすぐ伸びる、賑やかな通り沿いにある「駅前高等温泉」へ行った。


年末年始に9連休もあって、私はその中で何日かバイトをしているが、今回は大きなホテルの中で働いた。お客さんがチェックアウトした後の部屋で、布団類や部屋着、ゴミ等をひたすら回収するというバイトだった。

一緒に働くのは外国人の方ばかりだった。チーム全体のリーダーは中国人、フロアのリーダーは韓国人、同じフロアには他にベトナム人もいたし、イスラム系の方もいた。皆すごく黙々と働いていて、無駄話をするという事が一切なかった。

そうやって5時間もの間休憩なしで黙々と働いた私は、仕事終わりに行く温泉をはっきりと決めていた。それが「駅前高等温泉」だ。


築100年というレトロ感満載の建物


駅前高等温泉から別府駅の方を見た風景。たまたま人があまり写ってないが普段は賑やか。



駅前高等温泉は「あつ湯」と「ぬる湯」で浴室自体が分かれているという珍しい方式を採用している


壁に面白いものが貼られていた


「Episode 13」ということは少なくとも他に12のエピソードがあるのか

建物の中に入ると、きちんと受付に女性の方が座っていて、券売機で250円の入浴券を買うように案内された。券売機は新しい500円玉やこの前発行された新札など一切受け入れないという頑固っぷりで、私はちょうど小銭を切らしていたので、小さく折りたたんだ旧千円札を皺をまっすぐにして丁寧に入れなければならなかった。

入浴券を受付の女性に渡して、私は「あつ湯」の方へ向かおうとしたが、一応トイレに行っておこうと思ってトイレの場所はどこかと女性に尋ねたら、上を指さし「2階です」と案内されたので、私は古い校舎のような階段を上って2階へ行った。


踊り場にソファが置かれている


2階のトイレに通じる廊下

たまたまトイレを利用しようとして2階へ行って思い出したが、ここの2階は宿泊ができるようになっていたんだった。一泊3,000円とのこと。いつか泊まってみたい。

トイレを済ましていよいよ温泉へ。どこを見まわしてもレトロというか、普通にめちゃくちゃ古い。しかし脱衣所がちゃんとあって、鍵つきのロッカーまである。

脱衣所から浴室へはドアを開けて階段を下りる。浴槽はだいぶ低い位置にあるのだ。

年季が入っている


けっこう広くて4~5人は入れそうな浴槽

先客の方がいらっしゃったが、角度的にちょうど死角だったので、浴室の中を写真に収める事ができた。いつものように挨拶してかけ湯する。それからおそるおそるお湯に浸かる。

熱い。かなり熱い。多分45℃くらいある。思わず声が出そうになるがこらえる。しかししばらくすると落ち着いてきて、すごく良い気持ちになる。仕事の疲れがすごいスピードで分解されていく気がする。

そして熱い温泉に浸かっていると、前後の時間からこの入浴している時間だけが分離されたような気持ちになる。どこの時間にも属していない時間。独立した時間。

ちなみに先客の方は洞窟の中みたいな、低い天井があるもう一つの浴槽(写真には撮れなかった)の方に入っておられて、ためしに私もそっちに入ってみたら、そっちはぬる湯だった。だから一つの浴室であつ湯とぬる湯を楽しむ事ができたのだ。

私はそれからあつ湯とぬる湯を3往復くらいした。とても良い気分だった。しっかり堪能して風呂から上がる。受付で今日も「別府八湯温泉道」のスタンプを頂いた。

建物の外へ出ると、大型の観光バスが道の脇に停まっている。観光客がキャリーバッグをガラガラ引いている。完全に観光地である別府。

時刻は午後4時。私は昼食を食べていなかったのでとても腹が減っていた。だが1月5日はめぼしい店があらかたやってなかったので、私は大人しく家に帰る事にした。


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