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別府八湯温泉まつり(2023.04.01)

珍しく妻が祭りに行きたいというので、行った。
普段祭りなど人混みがあるところに行きたがらないからどうしたのかと思ったら、かの有名な庄内神楽のステージがあるというのが理由だった。

別府の街中に私たちはあまり行くことがない。なぜかというと、子供および妻が喜びそうな場所がないからだ。私が行きたい場所はたくさんあるし、開拓したいところだらけなのだが、いつまで経ってもそこはレッドラインの向こう側だ。

別府の街中はとても賑やかだった。街の至るところに祭りののぼりが立っており、翌日行われるぶっかけ祭り(温泉の湯を皆でぶっかけ合う祭りで、別府八湯温泉まつりのクライマックス)用の温泉タンクが駅前通りの両側に設置されている。どこからどうかき集められた人たちなのか、今時ちんどん屋なんかが通りを闊歩していて、祭りの開催を喧伝している。

なんかしばらく見ない間に駅前の通りがえらい都会チックになったなと思ったら原因はみらい信金という地元信金の立派な本社ビルが竣工したのと、色々大きなホテルがここのところ立て続けにできたのが理由だった。

この街並みのあちこちに普通に温泉があるのがすごいところ。しかも安価。

祭りの会場は複数あり、私たちは駅前会場と海門寺公園会場を行き来して、神楽の1時間前には海門寺公園会場に腰を落ち着けた。

右奥に高崎山が少し頭を覗かせている
中央奥に別府タワー。左側のふるふるポテトがけっこう美味かった

ベビーカーにずっと載せていた次男(2歳)が、ついにその束縛から解き放たれ、会場を縦横無尽に走り回った。親とは正反対の属性を持ち、人見知りという言葉とは無縁の次男は知らん人のところに行き、じーっと見つめる or 話しかけるを繰り返す。その度にすみませんとかなんとか言って取り繕わなければならない私。皆、とても良い人ばかりで良かったが、そのうち怒られそう。

神楽は良かった。今まで見てきた神楽に比べると明らかに衣装が綺麗でパリっとしている。そして太鼓や笛の演奏、演舞に至るまで全てが「揃って」いる。常に等しいBPMを刻む太鼓と,、その上に一定の抑揚で旋律を乗せる笛が見る者に高揚感を与え、忘我の境地に誘う・・かと思ったらそんなことはなく、確かに演奏はタイトだし、舞いは洗練されているが、ステージは案外エンターテインメントで、フレンドリーで、アットホームな感じだった。

特にひょっとこがすごかった。これでもかというくらい客をイジるイジるイジる。しかし場を支配したひょっとこはそうしておおいに客を沸かせ、皆の心を鷲掴みにしていた。庄内神楽はレベルが高いとは聞いていたが、こんなこともやるんだと感心した。

私たち親は元々神楽が好きなので楽しいのは当たり前だが、周りの大人に誰彼構わず絡んで、可愛がられたり迷惑がられたりしていた次男が、思いのほか神楽にハマっていた。太鼓のリズムに合わせて体を揺らす様は野外フェスのステージから遠く離れた場所で一人ユラユラしている人みたいに場慣れして見えた。

そんなこんなで大いに祭りを楽しんだ我が家。明日も出かけるのは既定路線なようなので、できればぶっかけ祭りをこの目で見てみたいものだ。いけるかな?いけないかな?お湯で濡れて面倒くさいことになるのは目に見えているが、それ以上に子供にとっては楽しい体験だろうし、私も一度くらい経験してみたい。

着替えは持って行った方が良さそう。あるいは「着替え持っていけば良かった~」って言いたい。

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