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出初式に行く(2025.01.12)

長女(5歳)が幼稚園の「幼年消防クラブ」の一員として、別府市消防出初式に参加するので、家族全員で行った。

私と妻の父親はどちらもかつて消防の人間だった。なので出初式は二人とも何度も行った経験があるんだが、どちらも数十年ぶりの出初式だった。共通して持っている感想といえば「寒い」と「放水がすごい」くらいだ。

会場に着くなり長男(9歳)は友達を見つけて遊びに行ってしまった。それに釣られて手を離れようとする次男(3歳)を繋ぎとめておくのが大変だった。

出初式では殉職した職員に対して黙とうする時間があるのだが、涙もろい妻と私は黙とうしながら涙をこらえるのに必死だった。というか妻は泣いていた。自分の家族がありながら職務をまっとうするために火に飛び込んでいったであろう消防隊員の事を思うと自然と涙があふれてくるのだ。

海辺に並んだ消防職員と消防団員

私の父も何度かそういった場面があったと聞いているし、妻の父も救助のため何度も海に潜っていたらしい。命を落としていたかもしれない場面はたくさんあったのだ。しかし運良くたまたま生き残ったが、そうでない人もいる。自らの命を賭して職務を遂行した消防職員のなんと尊いことか。

そうやって黙とうしていたが、傍らで次男がふざけるので困った。そして黙とうの時間が思っていたよりもすごく長かったので、次男をぐっと抑えておくのが大変だった。

出初式のハイライトとして、長女の通う幼稚園による鼓笛隊の演奏があった。幼稚園が力を入れているマーチングを鼓笛隊として応用しているのだ。

天候に恵まれたので良かった

一曲だけ出初式用に新曲が追加されていたが、概ねいつもと同じだった。しかし妻はここでもまた泣いていた。曰く、「感受性が豊かすぎるんよ」とのことだが、出初式の中で4~5回泣いたというから、泣くポイントが他にどこにあったのかよく分からない。感受性が豊かというより、心が不安定なんじゃないかと訝ってしまう。

最後に待ってましたの放水があった。海から海上保安庁の巡視船「ゆふぎり」による放水と浜辺から職員と団員による放水が相俟って、見ごたえのある放水だった。

放水を中央に集めて扇山に見立てていた

「良い出初式だったね。さあ帰ろうか」と妻に言ったら、普通に別のどこかに遊びに行こうというのでまいった。それくらい妻の「どっか行きたい病」は重症だった。

結局私たちは遠くのでかい公園に行って、それからさらに遠くのJAがやってる野菜直売所に行くはめになった。

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