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夏祭りっていいよね(2024.08.31)

土曜出勤。

その帰り道、国道沿いの歩道橋に、うちの隣のご一家が歩いているのが見えたので、「今横を通りましたよ!車で!」なんてしょうもないLINEをしたら、夏祭りに行く途中だとのこと。「100円で入れるおばけ屋敷もあるので是非!」とお誘い頂いたので、我が家も行こうかと検討する。

帰宅すると妻と子供の手がやたら汚い。どうやら日中アクリル絵の具でガーゼを染色して遊んでいたらしい。

色とりどりに染められたガーゼが10枚ばかりあって、妻が「どれが好き?」というので、好きな順に選んでいったら、上位が全部妻が染めたものだったので、妻は嬉しそうに「どんだけ私の染めたのが好きなん?」と言っていた。妻は以前染物が得意だと言っていたのだが、その言葉に嘘はなかったみたいだった。

ちなみに子供らも「見て見て!」と私に自分が染めたものを見せてきたが、どれもおどろおどろしい色のものばかりで、あんまり良くなかった。妻のが圧倒的に良かった。

ばたばたと身支度をして夏祭りに出かけた。この前行った「資さんうどん」のおこさまうどん(100円)が9月3日までなので、また行こうかとも思ったが、長女が「おばけ屋敷に行きたい!」というので、結局夏祭りに行くことにしたのだった。

会場までは車で10分程度だった。駐車場に入るのに難儀したものの、ポケモンの歌を流したおかげで子供たちを退屈させずに済んだ。

夏祭りの会場は大盛況で、到着すると大衆演劇の人が五木ひろしの演歌に合わせて踊っていた。

見たかった変面ショーは終わっていた

そのステージをたくさんの人がわーわー言って眺めていて、私はとてもそれが良いなぁと思った。そしてそこには私が長年行きたくてそれが叶わない夏フェスと同じ香りが確かに存在していた。私はとても楽しい気持ちになっていた。

その一方で、妻は何かしら食べる事に躍起で、その事ばかり言う。夕飯を食べていないので仕方ないっちゃ仕方ないが、食いしん坊だなぁと思う。

そして長女(4歳)は憑りつかれたように「かき氷が食べたい」と言うからかき氷を売っている出店に行った。長女は「みかん味がいい!」と言うが、みかん味は売ってない。全部で10種類も色んな味があるのに、みかん味はなかった。「みかん味はないよ」と長女に何度も言い聞かせるが、諦めない長女。挙句に「オレンジ味がいい!」と言うので、「英語で言い換えても一緒だよ」と言うが、上手く伝わっていない。よっぽどみかん味が良いらしい。

あふれ出る非日常感

そうこうしているうちに順番が回ってきそうだったので、長女に決断を迫ったところ、普通にいちご味を選んだ。そして念願のかき氷を食べてさぞ美味しそうにするかと思いきや、表情に翳りが見える。かき氷って食べてみるとそのヴィジュアルから想像される期待に反してそこまで美味しくないから、そらそういう表情にもなるよなぁと思った。

おばけ屋敷にも行った。おばけ屋敷はお祭り会場から少しだけ離れた暗い空き地にあって、そこにけっこう立派なスピーカーをいくつも使っておどろおどろしい音楽を流している。おばけ屋敷には少しだけ行列ができていて、私たちはそれに並んだが、周りに廃墟みたいな家や、古い洋館があったりして、それが怖さに拍車をかけていた。

おばけ屋敷の受付はとてもフレンドリーなおばさんがやってらっしゃって、おばけ屋敷が醸し出そうとしている怖い雰囲気を中和してしまっていた。受付としては優秀だけど、おばけ屋敷にとってはマイナスだと思った。

おばけ屋敷自体は手作り感満載で、言っても掘っ立て小屋でやってるのでそれほどすごい演出はないのだが、それでも長男と次男はめちゃくちゃ怖がっていたし、妻と私もびっくりした。長女だけは平然としていたが、とても楽しかった。行って良かった。

再び会場に戻るともう祭りのクライマックスで、ステージには艶やかな衣装に身を包んだ女形の方々が居並んでいた。女形でない普通に女性の方もいたはずだが、見分けがつかなかった。LGBTQがどうとか言うずっと以前から日本にはそれを超越した文化があるよなぁとちょっと思った。

祭りのクライマックス

最後におもちゃのくじ引きをして盛り上がった子供たち。私はこの夏祭りの規模感がちょうど良く、明日も開催されるというので、何なら明日もまた来たいと思った。

家に帰って、子供たち全員にシャワーを浴びせ、私は遅い夕飯にカップ麺を食べたが、あまり美味しくなかった。そしてもう少しましなものをコンビニとかで買えば良かったと後悔した。



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