コンピュータを活用した「書くこと」で、子どもたちの能力を伸ばす
コンピュータを活用した「書くこと」で、子どもたちの能力を伸ばす
「書くこと」は、単にノートに文字をきれいに書くことだけを指すのではありません。思考力、判断力、表現力等を駆使して、相手に自分の考えを明確に伝え、コミュニケーションをとるための総合的な力を指します。そして、コンピュータを使うことで、この「書く力」をさらに伸ばすことが可能になります。
従来の筆記具を使った「書くこと」では、漢字の習得や正しい文法の理解、文章構成などが重視されてきました。もちろん、これらの基礎的な力は依然として重要です。しかし、現代社会においては、多様な情報の中から必要な情報を選び、整理し、自分の考えを明確に表現し、相手に効果的に伝える力がますます求められています。
コンピュータは、この新しい時代の「書く力」を育むための有効なツールとなります。例えば、以下のような点で、子どもたちの能力を伸ばす可能性を秘めています。
豊富な情報へのアクセス: インターネットを活用することで、子どもたちは様々な情報に触れ、自分の考えを深めることができます。
多様な表現方法: 画像や動画、音声などを組み合わせることで、より豊かで分かりやすい表現が可能になります。
修正の容易さ: 間違いを簡単に修正できるため、児童はより積極的に文章作成に取り組むことができます。
発表の機会の拡大: 作成した文章の共有が容易なので、お互いに文章を見合う機会を増やすことができます。
学習指導要領においても、情報化社会の進展を見据え、コンピュータや情報通信ネットワークを活用する機会を設ける重要性が示されています。
もちろん、コンピュータの利用は、筆記具を用いた「書くこと」の指導を置き換えるものではありません。両者を効果的に組み合わせることで、子どもたちの「書く力」を多面的かつ総合的に育成していくことが重要です。
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