\本日の超特選素材~のどぐろ/
久しぶりの超高級魚゛のどぐろ゛の干物を作ります。
価格もハンパではないくらい高いんですが、やっぱりそれだけの美味しさはあるのでほんの少しですが仕入れてみました。この魚のとろけるような味わいの身質と脂はちょっと他の魚にはないものなので確かに高いのも頷けますね。
小田原では「のどぐろ」とは言わず「赤ムツ」で、この「赤ムツ」がこの魚の正式名称となります。もともと「のどぐろ」と言う魚は「のどの奥が黒い魚」全般を指す名前なので場合によっては「かさご」や「真アジ」などを゛のどぐろ゛と呼ぶ地域もあります。
地方などに旅行に行って
「これノドグロ(赤ムツ)じゃないんじゃないの?」
と思うときもあると思いますが、その地方では゛のどぐろ゛という呼び名が一般的などと言うこともありますのでご注意くださいね。(決して違う魚を高く販売しようと思っている訳ではないと・・・場合によってはあるのかな?)
魚は昔から食べられていて、さらには昔はトラックがあるわけではないので物流も発達しておらず、また「○○藩」などで分かれていて全然別の国だったので情報も全国に流れているわけではなくその地域のみで完結していたため、魚にはホントに色々な地方名があります。意外と自由研究のテーマになるかもしれないですね、夏休みは終わってしまったけれど・・・。
また、この魚は昔はかな~り安かったようです。なぜなら゛脂があるから゛です!!
何度も記載しているように脂が珍重されるようになったのは冷凍庫や冷蔵庫が発達してからなので、それまでは冷やすということが出来なかったため脂は酸化してしまいホントに不味かったようです。ですのでマグロのトロなどはすぐにダメになってしまうので速攻で捨てられていたようです。また、サッパリした「初カツオ」は高価な魚でしたが脂がのっている「戻りカツオ」は脂があるため初カツオに比べると極端に安かったようです。
冷凍庫や冷蔵庫ができてから保存できるだけでなく食べられる食材の価値も変わってくるとは考えて見れば凄い(恐ろしい)電化製品ですね。
さて、ノドグロは高いために試食が出来ない・・・。ちょっと残念・・・。