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【未来ノート紹介】自分の何をさらけ出す?

「僕は、赤ちゃんにすら、手と声を震わせて緊張していましたよ。」

・緊張してうまく喋れるか心配です!
・失敗したらどうしましょう!
・やっぱりうまくいかなかったです!
・ボロボロでしたぁ!

仕事をしていると、立場上よくこんな事を相談される。そんな時に僕は相談してきた人に、

マウンティングする。

「僕、とある出張講座で詩を紹介して欲しいと言われてすごく悩んで吟味して、中学生の前で高村光太郎の〝道程”を紹介したら、全男子が爆笑してしまい、先生にもそのあと軽蔑した目で見られて消えたくなったことがあります。悔しくて、ここにいるやつみんな、どうていの癖にって思いました。」

「僕、影絵のイベントで舞台を用意してくれと言われて完璧に仕上げたんですけど、当日上演中に舞台が崩壊して、影絵役者さんを明るみに出したことがあります。」

「僕、兄が結婚する前にウチにお嫁さんを連れてきた時に、何故か緊張しすぎて、変なところが力んじゃって、大事な話をしている最中に屁をぶっ放した事があります。」

「僕は、赤ちゃんにすら手と声を震わせて緊張していましたよ。」

こんな具合で、マウンティングのネタは数知れない。

久しぶりに、
本当に久しぶりに本を1冊24時間以内に読み終えた。

その本の発売日は今日。

書籍の予約注文もしていたのだけれど、堪えきれずに日付が変わってすぐに電子書籍を買い求め、貪るように読んだ。

『未来ノート』佐藤由美子著 大和書房

自己啓発本なのに小説。
物語を通して、主人公とともに読者も自身の持つ悩みや課題、心の奥底に秘めた想いと向き合えるカラクリが仕掛けられている。

この物語の主人公は2人

人目を気にして常識の枠に型通りにハマる事をよしとし、それにそぐわない自分を隠蔽してきた中学の英語教師・百合子

イラストレーターを志すも挫折し諦めて、それから何者にもなれない自分に劣等感を抱き続けている契約社員の工場勤務・さくら

2人はある日、タコの描かれたノートを手にする。ノートはまるで意志を持っているように動き、光り、2人にノートを書くように指し示す。

ノートを開くと、そこに8文字の言葉が浮かび上がる。2人はその8文字の言葉の通り、ノートを書きすすめていく。

こんな事でいいの?

はじめはそう思っていた2人だが、ノートに書いた事が、2人を現在・過去・未来へと繋げていく。

百合子もさくらも、日本人誰しもが抱えているであろう悩みにリンクしている。

・人目を気にしなければいけない
・ルールは絶対に守るべきものであり、変えてはならない。
・ルールはルール。その根拠は〝今までもそれが守られてきたから”
・夢や希望を持って、明るく前向きでいなければならない。
・外れた性格ではいけない。

他にもたくさん出てくる。

上記に並べたことは、時代によってどんどん考え方や価値観が変わってきていて、これから物凄い勢いで劇変してくるんじゃないかなと僕は思っている。

本を書いた佐藤由美子先生はそれを

〝答えがたくさんある時代”

と言っている。
そして、

〝「自分の生き方」を自分で決める力が必要”

と言葉を続けていて、僕は、本当にその通りだと思った。

その〝自分で決める力”を養う土台を整えるのに、この本はうってつけだ。

僕はゲイで、あまりポジティブではないし、積極的でもないし、考え方が人より斜めに傾いている。

そんな僕だから、失敗や苦い経験はたくさんあって、それは包んで隠してしまった方が都合がよくていいと思ってきた。

百合子も僕と同じで、隠蔽体質である。

百合子は、みんなのお手本になる完璧な先生を自らに求めて、クールビューティーを常に目指すあまり、それにそぐわない自分をひた隠してきた。

それを一気にぶち壊したのが中学生の娘の向日葵。向日葵はある日、母百合子にもう学校に行きたくないと告げる。

みんなのお手本である先生なのに…それでいてクールビューティーの私の娘が…不登校だなんて…

絶望にかられつつそれを必死に隠蔽し、クールビューティーを保つことに努める百合子であったが、ノートに書かれた8文字の指示通りにワークを進めていくうちに様々な気付きを得ていく。

そして、百合子の花が一枚一枚開いていき、やがて…

冒頭に書いた僕のマウンティングは、百合子が行ったワークを真似てみた結果、出てきたものである。

僕ってよくマウンティングしていたのだなぁと、改めて思った。

さて、百合子にもさくらにも実在のモデルがいて、実は2人とも僕の友だちなのである。(これもマウンティング?)

今回、百合子さんにYouTubeの出演をご快諾いただいたので、動画をアップしてみた。

顔出しはNGとの事だったので、作業している手元だけ…

って、
手元が若すぎないか?

それではまたー!

※『未来ノート』は絶賛発売中です。良かったら是非お手に取って読んでみてくださいね。


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