『野分』を読んだ

夏目漱石の『野分』という小説を読んだ。そして非常に心を動かされた。あまりない、自分と合った本との出会いだった。

『野分』の主要な登場人物に、白井道也という男がいる。彼は教師を三度クビになった。彼は正しい道を歩むべきだという考えが強く、不正を許容しない。どんな権威にも屈しようとしない。それゆえ、学校組織からは排斥され、頑固で愚かだと言われた。

道也先生のよさは、その極端さ・徹底にある。現実に道也先生ほど理想を追い求められる人がいるかは分からないが、ほとんどいないだろう。ところが彼は、学者としての理想を、絶対的に追い求めようとする。なによりも、正しい道を進むという自らの信念を優先する。そのスタイルを私はカッコいいと思った。

私も道也先生のように、高い理想を持ち、それを曲げない気骨がほしい。私は意志の固さに憧れがある。彼に少しでも近づきたい。


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うみ
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