見出し画像

カレー店で恋のはじまり?

2021年4月末、ふいに目に入ったスープカレーの看板。
「スープカレーね。スパイスカレーばっか追っかけて、食べたことないんだよなあ。どれ、入ってみますか。」

1度は通り過ぎた店に入る私。

「カレーをひとつ。あと、食後にみかんジュースください。」
お!その場で、果物をミキサーに掛けてジュースにしてくれんの?
うれしーじゃん。

カレー到着。

ぱくりっ・・・、っ、しょっぺえ。塩入れすぎではないかね。笑っちまったよ。拙者、スパイスからカレーつくる人って苦手で、そういう人に出会ったら、話膨らませないように抑え込むタイプなんです。なんでって、こだわりつよそうで聞きたくもないスパイスの話をきっと一方的にしてきますよね、そういう人って。だから、避けるんです。かくいう私は、カレーをつくるときは、スパイスから作ります。かといって、他のスパイスラバーと違って私は人情をわきまえているのでスパイスがどうこう言いません。だから、このカレーにも特別うるさく言うつもりはない。だが、塩入れすぎ。塩は腐らないからよいものって言った神様もびっくりだyo。

ということで、なめくじ扱いされたのでもう来ないことは確定。

2021年5月中旬。
「カレーをひとつ下さい。」
っ、しょっぺえ。
なんで、またカレー食ってんのかって?そりゃ、あなた、この前、女性店員さんが話しかけてきてくださったからにきまってるじゃない。マジ?って感じだよねー。カレー待ってる間に、たまたまその日に買ったレシピ本を、たまたま広げてたのを見てくれてて、食後に「ジュースおいしいですか?」「料理されるんですか?」って聞いてくれたんです。私、びっくりしました。こんな距離感近い人が、こんなたまたま入ったお店で働いてくれてたのかって、話しかけてくれるのかって、うれしかったんです。だから、またしょっぱいカレーを頼みにのそのそ来てしまったってワケ。

そして、今回もしゃべることが出来た。
1か月経ってるのに、ぼくの顔を覚えてくれていた。奇跡!
向こうから「分かりますか?」って話しかけてくれた。もちろん分かるよ。
でも、ごめん。外から後ろ姿を見た時は「いないあ。」って思ったんだ。
だって、髪色変わってるんだもん。難易度あがっちゃうよ。
それでも、「もしかしたらキッチンとか見えないところにいるかも」って、一縷の望みに賭けて正解だった。
はい、誰ですか?今、ストーカーって言ったひとーー?これは、顔普通・眼鏡・ポジティブシンキング増し・心は小2男子のPureなLove物語です。
というのは、おいといて。
店員さんには、休みのこととか、いろいろ聞いた。インタビューみたいになってしまって、何だか居心地わるかったかもしれない。それにしても「髪色変えました?」って聞いたときの、「分かります?似合いますか?」って、あれ、かわいかったなあ。にやけるよ。まじで、こんなことあるのか、って。えっ、誰にでもするわけじゃないよね?いや、いいさ、信じるよ。
あの笑顔はぼくにくれたんだって。
去り際、「また来てくださいね。」って、2回目の今回も言ってくれた。

2021年6月下旬。
あ、定食はじめてる。
助かる。塩で溶けてしまうところだった。
ひとつ頼む。

あの店員さんは・・・いる!

会計しながら、おもに映画の事とか話す。
もう今日しかない!と思い、名前と電話番号を書いた紙片を渡す。
連絡はない。
自分の詳しい素性を言えてなかったし、3回目くらいじゃあ、連絡は来ないだろうと思ってたから、想定内といえば想定内。もちろん、連絡来たらいいなって、期待はしてたよ。
でも、これで自分は意識しているというメッセージにはなったよね?
今後も通って、連絡先を渡したことは意識しないように、普通におしゃべりしてもらおう。そうしたら、チャンスは来るかも。

2021年7月。
毎週末、定食を食べに行く。会えない。

2021年8月。
コロナ感染拡大のため、自粛。

ということで、現段階での私の自由研究は、ここまで。
しかし、読者のみなさんからの熱いエールは、ひしひしと感じているぞ。
その応援に応えるためにも、この自由研究は続けてみせる!
大人の自由研究に提出期限なんてないからな。


#夏の自由研究



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?