奥村土牛『牛のあゆみ』を読んで
『牛のあゆみ』奥村土牛 1988.7.9 発行 中公文庫
日本画家である奥村土牛の自伝です。彼は百歳を超えてもなお、新境地に挑み続けています。生い立ちから始まって、戦後に文化勲章を受賞の頃までのことが書かれています。
とにかく絵が好きで、どんな時でも絵に打ち込んで、独自の画風を確立したことが分かりました。
38歳で院展初入選と遅咲きながら、40代半ばから名声を高め、101歳におよぶ生涯を通じて、日本画制作に取り組みました。
土牛は筆を離すことなく、絵を描き続けます。
この息の長い画業に畏敬の念を抱きました。このような姿に、野見山暁治のようなものを感じました。
80歳を超えてなお、このように語ります。
画業に精進し続けた土牛。誰と比べることもなく、自分の道を淡々と生きる姿に強さを感じました。
印象に残った文章
ここまでお読みいただきありがとうございました。また次の記事でお会いできたらと思います。