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私の宝物☆世界的な名優との写真

8月18日、私はアルバムをめくって写真を探していた。「一緒に映っている写真が一枚あったはず」そう思って懸命に探したのだ。

我が家にはたくさんの写真がある。アナウンサー時代の歴史がそこに残されているのだ。一枚一枚を確かめながら目的の写真を懸命に探した。

「あった、これだ」貴重な写真が見つかった。

1987年と印字されている。
今から37年前に撮影されたものだ。タキシード姿のアラン・ドロンの横に着物姿の私が映っている。32歳の私だ。
「これ、これ」この写真が無ければきっと誰も信用しないだろう。あのアラン・ドロンが愛媛県松山市に来たことを。
アラン・ドロンは呉服店の着物ショーのスペシャルゲストとしてやってきた。私は幸運にもそのイベントの司会を担当していた。

アラン・ドロンが舞台上で私をエスコートしながらマイクを持って話している貴重な一枚だ。少し離れた所には通訳のフランス人女性も着物姿で写っている。

当時アラン・ドロンのパートナーだったフランス人の女性がデザインした着物をアラン・ドロンブランドで販売したことで、彼は彼女と共に日本国内を回った。だから私たちは松山でアラン・ドロンに会えたのだ。

私は局の取材も兼ねてアラン・ドロンの松山観光にも同行した。彼は松山城に上って感動していた。私はその時のことを忘れない。

マイクを向けるのに一生懸命だった私が溝に落ちかけた時、アラン・ドロンが手を差し伸べてくれたのだ。「大丈夫、気を付けて」とフランス語で語ってくれた、エレガントな表情は魅力に溢れていた。

私はアラン・ドロンの訃報に接して、名優と松山のつながりを思い出した。ブルーグレーのその瞳はこの上なく美しかったことを覚えている。



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