美味しいものに心癒される時
向こう側のテーブルから声が聞こえた。
「ここの料理はちょっと旨い、何を食べても美味しいんよ、もしかしたら地元で一番かも知れん・・・」
友人とその店を訪れていた人が、自慢げに話している。
その言葉を聞きながら、私は「へー、そんなに美味しいんだ」とワクワクしていた。
その日は帰省している妹と、久しぶりに和食を食べることにした。
店のメニューには、食べたくなるものばかりが並んでいた。久々の外食なのであれもこれも食べたくなる。
取り敢えず、刺身の盛り合わせを頼むことに。
最初にお通しが運ばれてきた。
季節のうどやたけのこ、ナスの煮びたしなどが美しく盛り付けられていた。
ナスの煮びたしを口に運ぶと、出汁の旨さが口いっぱいに広がった。
お通しを食べただけで、その店の味の虜になった。
刺身の盛り付けも繊細だった。料理人の心遣いが見られる薬味が添えられている。
瀬戸内の釣りアジ、ヒラメ、カレイ、タコが少しづつ品よく盛り付けられていた。
妹は一口食べて「美味しい、コリコリしている、瀬戸内産ってこんなに美味しいんだ」とにっこり笑った。鮮度が良くて本当に美味しかった。
その後、イカのフライやアスパラの塩昆布和え、キュウリの辛子和えに牛肉豆腐、もつ煮などを注文し、一品一品を存分に味わった。
私たちは笑顔になっていた。
「何を食べても美味しいね」
「食材が生かされている」
「この出汁が絶品、上品で美味しいもん」
「ホント、幸せな気分になるね」
私たちは美味しい会話をしながら、締めに食べたおかかのおにぎりにまたまた感動した。
お米が一粒一粒立っているのだ。
あまりに美味しかったので店の人に聞いてみると
「店主が、絶妙の握り方でこの味を作っています」と答えてくれた。
美味しいものに癒された時間だった。
店の常連さんが「この店は何を食べてもちょっと旨い、地元で一番かも知れん」と自慢していた言葉に私たちは納得した。
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