老老生活の気がかり
68歳の私は93歳の母と二人暮らしです。
二人の年齢を合わせると161歳になる「老老生活」です。
母は頭はしっかりしていますが、足腰が弱っているので家の中をシルバーカーを使って移動しています。
母と私はお互いを気遣いながらも毎日小さなバトルを繰り返して、刺激の多い日々を過ごしています。
私にはとても大きな悩みがあります。
それは母が病院が嫌いな事です。
母は体に異変があっても、絶対に病院には行こうとしません。
自分の体は自分が治すが口癖でちょっとした体の異常があっても自分で対処療法を考えて市販の薬を飲んだり、食べ物を変えてみたりして乗り越えています。
だから私はいつも母の健康を気遣いながら生活しています。それは私にとっては大きなストレスです。
病院に行くことが母のストレスならば、私にとっては母の病院嫌いがストレスになっているのです。
病院嫌いの母の体調を毎日気遣っている私は常に心穏やかではありません。
先日の朝、母に前日の夜の出来事を聞いて驚きました。
「あんた、昨日は大変じゃったんよ、体がほてって死ぬかと思た」そう言われて「何で私を起こさんの」と言うと、「あんたは気が付かんけんね、2階におるし」と言うのです。
その時の状況を詳しく聞き出そうとしますが「もうようなったけん、ええんよ」と話してくれません。
ほおっておくわけにもいかず、懸命に聞き取りをすると、一気に寒くなったので私が用意しておいた暖熱毛布を使ったところ、体中がほてってどうしようもなかったことが分かりました。
別の日は、昨日は崖から落ちそうになりかけた夢を見てトイレに行ったと言うのです。母にとって夜は日々恐怖のようで、朝が来るのを心待ちにしています。
気丈すぎる母との老老生活は私にとっては本当に大きなストレスです。
その日から私は深夜何度も母の寝室を覗いて、様子を見るようになりました。
「お母さん、何かあったらいかんけん、病院に行ってみよう」と言っても
母は「私は病院にはいかん」と繰り返します。
老老生活の中で、私の一番の気がかりは母の病院嫌いです。
最後までお読みいただいてありがとうございました。
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