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真夏の日帰り嵐山旅「のんびり涼んだ上島珈琲店」


大河ドラマ"光る君へ"第31回「月の下で」観ました。

私も月をみて好きな人への思いを馳せたことがあります。当時小学六年生でした。翌年同じ中学へ進学したのですが、三年間同級生になることはなくその人は京都の私立学校へ、私は地元の高校へ進学しました。もう二度と会うことはない。淡い思い出になりかけていたときにバイト先で邂逅を果たします。相手の人はとても喜んでいましたが私は感情を表に出すのがとても苦手で、奥手だったこともあり連絡先を交換することなく静かに別れました。小学校のときもその時も私に特別優しくしてくれて、もし自分がもっと前に出ていたなら幸せになっていたのだろうかと今でも考えることがあります。しかしいくら願ったところで昔に帰ることはもうできません。その日以来誰かのために月を眺めることはなくなりました。


あかねこと和泉式部に枕草子を借りたまひろ。

中宮定子の影を描くべきだと提案したあの日以来ききょうと連絡が取れなくなったことを視聴者に示すシーンだと私には感じました。二人が袂を分かつのは歴史視点からすでにわかっていたこと。どのような別れ方を演出するのか。そこが一番気になるところでした。いくら心の通じ合った者同士でもききょうは中関白家で、まひろは父とともに左大臣家のお世話になっているライバルです。推しが真逆だと友情関係を続けるのってなかなか難しいのでしょうね。


物語は生きている。

私の場合は文章が生きている、となりますでしょうか。先日投稿した『熟成下書き』はもちろん完成版のつもりで公開したのですが改めて別記事に書き下ろしてみると、この文章は少し分かりにくいかなとか、この表現だと不快感を与えるかもしれないとか、時期的にふさわしくないなと結局多くの箇所を修正・加筆することになりました。

お気づきの方はさすがにいないと思いますが、私は記事を公開した後でもサイレント修正しています。といっても内容そのものを変えたりはしていません。大幅な訂正の場合は追記をしますのでそのへんはご安心ください。読み直してみると気になる部分は出てくるもので文章ってやっぱり生き物なんだなとしみじみ感じています。

天皇に献上したものを納得がいかないと修正するまひろ。あまりにも恐れ多いことを簡単にやってのけてしまう。これもまたまひろの「おかしい」ところなんですよね。しかしその向上心は私も見習いたいです。文章を愛し文章に愛されるようこれからも精進精進していきます。それでは旅の続きに参りますね。


前回は野宮神社でお参りをしました。

私の地元は京都盆地に負けない暑さで気温40度近くでも大丈夫なのですが、体温の上昇だけはなんともなりません。冷房の効いた電車を下りて30分が経過しました。このまま無理をして熱中症で倒れることになったら完全に企画倒れになってしまいます。休憩したいという気持ちが強くなってきたので早々に清浄の地を去ることにしました。できれば源氏物語ゆかりの清凉寺まで足を伸ばしたかったのですがまたの機会に。


休憩場所に選んだのはこちら。

上島珈琲店さんです。


時刻は9時過ぎ。

開店したてのグッドタイミング。


嵐山にはお手頃価格の喫茶店がいくつかありますが、出来れば静かなところでのんびりしたくて野宮神社からほど近いこちらへお邪魔することにしました。


Googleの口コミに値段の高さを指摘する声がいくつか寄せられていました。

その中に「インバウンド価格だ」などという大袈裟なコメントを見ました。水筒を持参しているドケチの私もさすがにドン引きです。なんてったってここは一泊十万円以上の高級ホテルが立ち並ぶ観光名所。その真っ只中にある喫茶店です。冷房が効いた心地よい場所で飲み物を頂くわけですから立地と需要とサービス内容を踏まえたうえで料金を支払うのは当然でしょう。ドリンク代に数千円ならまだしも一枚払ってお釣りがくるなら至極真っ当なお値段だと思います。太陽が容赦なく照りつけるなか川緑で水分補給。一番安く済む方法です。でもそんな我慢大会を私はしたくありません。


熱くなってしまいました。ごめんなさい。

若干高めのお値段だと席取りに必死にならなくていいのが一番の利点ですね。リーズナブルなお店は騒がしくていけません。日常の一場面ならそれでも全然構わないのですが大声で破茶滅茶されるとせっかくの旅情気分が台無しになります。静けさをオプションとして考えるならコスパ抜群。実際程よい感じで席が埋まっていました。結論と致しましては、何に重きを置くかが重要なことであって自分勝手な価値基準でお店をネガキャンするのは絶対にやっちゃいけません。


ごく一部の否定的な口コミを取り上げてしまいましたが、全体的に高評価で特に雰囲気が素晴らしくおかげでのんびり快適に予定の時刻まで過ごすことが出来ました。


実は私、ここでフワちゃんのオールナイトニッポンゼロを聴いていたんです。


本当に驚きましたよ。


小森隼さんと藤田ニコルさんのゲスト回だったのですが最後の放送になってしまいました。


『わたしの熟成下書きⅡ』にフワちゃんのことを書きましたが活動自粛まで話が進んでしまったので、のちに投稿予定の嵐山観光記で改めて私の想いをしたためたいと考えています。

ここで言えることは、聖人君子の物語より人の影も描くまひろの物語のほうが好きってことですね。私が宗教にドハマリできない理由の一つです。


やっちまった。

時すでに遅し。あまりにも喉が乾いていたので飲む前の写真を忘れてしまいました。やはり暑いと頭の回転がより鈍ってしまいますね。本能で水分を摂ることに必死になっていました。反省反省です。


暑さ対策で複数の喫茶店に立ち寄る予定だったので珈琲店だけれど珈琲はパスしました。

代わりに注文したのがアイスレモネード。地中海産レモンとライチの花の蜂蜜でつくる柔らかく上品な味わいの王道レモネードということで大変美味しかったです。


素敵なクーリングタイムはあっという間に終了。

わたしの活動限界時間は完全回復しました。どんな炎天下でも30分以内であればどこへでもいけますぜ。あらもう10時過ぎてる。美術館開いてるやん。次回は福田美術館へ向かいます。乞うご期待。



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あとがき


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