京の学び「観音信仰ってなんだろう」
なぜ人は観音様に夢中になるのか？
私の家庭環境
私の両親は両方とも長子ではなく家を背負わなかったので宗教の影響はまったく受けませんでした。父方の私の祖母はキリスト教に帰依していたものの祖父の家が曹洞宗だったことから葬式は仏教式で執り行われました。当時仏教についてなんの知識も持っていなかった私。楽器を鳴らす賑やかな宗派だなぁという印象を持ちました。そんな環境で育ったものですから京都検定に挑戦するときほぼゼロからのスタートとなりました。
平安仏教と鎌倉仏教
昔の私は本当に中学生と同程度の知識しか持っていなくて、戦国時代に一向宗が武士と同じくらい力を持っていたということくらいしかわかっていませんでした。
京都検定を勉強し宗教のことをいろいろと学びましたが今でもよくわからないことばかりです。仏教のことをもっと知りたくて動画を漁っていたところ、人並み外れたIQを持つスーパーエリートだと自称するユーチューバーを発見。仏教をわかりやすく解説するというテーマだったので拝見しました。
「最澄と空海は超天才」
「難しすぎてわからなかった」
とまとめたあたりで動画は終了。呆気にとられる私。つまり自称天才が一生懸命研究しても理解できなかったということは、私如きがどう足掻いてもどうにもならないということを意味します。ただ難解だからこそわかったことがあります。
「南無阿弥陀仏」「南無妙法蓮華経」と唱えるだけで成仏できる浄土真宗と日蓮宗。それらが大流行した理由についてです。これまで厳しい修行をしなければならなかった仏教が身分や出自に関係なく誰でも触れられる仏教という革新的なアイデアが生み出されました。これは日本のアイドル業界でも同じ現象が発生します。ファンの手に届く存在にはなかった松田聖子やキャンディーズ。秋元康がプロデュースしたAKBの登場により誰でも会話し握手することができる存在へと変化したのです。
観音信仰の謎
宗教はなぜ人々を魅了するのか。
かつて推し活をしていた人間なので原理や仕組みはだいたい理解しているつもりです。ただ観音信仰が流行した理由については未だによくわかりません。
古くからある地域に住んでいた同級生から聞いた話ですが、毎年地蔵盆という風習があり地元の人達が代々お地蔵さんを守ってきたそうです。また、キリスト教や仏教の開祖が信仰の対象になる理由も概ね理解出来ます。松下幸之助や本田宗一郎、豊田佐吉といった大手企業の創業者の経営方針は今でも語り継がれています。素頓狂なホリエモンやひろゆきがインフルエンサーで活躍しているのは創業者の功績があるからに他ありません。
一方、観音信仰はというと周りに信仰している人は誰もいなくて学校はもとよりテレビでも観音菩薩特集なんてのはやりませんから、私の知識はいつまで経っても「西国三十三所巡礼」から先に進むことができません。ずっと謎のままです。
気になる馬頭観音
ここだけの話、私はとても感情の起伏が激しい人間です。だからいつも人混みをなるべく避けるよう旅をしています。人が多いとイライラして楽しめなくなってしまうんです。
トップ画像は因幡薬師の観音堂になります。本堂には馬頭観音が祀られています。私に必要なのは憤怒を抑える神様の存在ではないかと最近思うようになってきました。自分の怒りを馬頭観音が代わりに引き受けてくれる。そう思うことで心が安らかになるのでは、と。
京都市内だと大報恩寺に馬頭観音像があります。今年は信仰心を高めることを目標のひとつに加えてもいいかもしれません。千本釈迦堂はまだ行ったことがないのでとても興味があります。
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結び
2025年正月特集ということで宗教の流行と観音信仰について考えてみました。
観音信仰が再びブームになればすぐにでも私の謎が解けるんですけどね。ただそういう状況って人が救いを求めるほどヤバいってことなので、そうなるくらいならまぁ知らないままでいいです。
そもそも宗教って理解できないからハマれるんですよね。底の浅いモノだったらすぐに飽きますからどの宗教も基本奥が深く難解です。百年に一度と言われる天才でさえ一生をかけないと悟りを開くことができない宗教。私も片鱗でいいから触ることができたらいいなって。せっかくの人生ですからね。
以上です。ご精読ありがとうございました。
追記
『探究学習がすき』『社会がすき』応募作品の中で、スキの週間一位を獲得しました。皆様ありがとうございます。感謝！！