【hint.316】それはたとえば「鉛筆」と「消しゴム」のような関係性で
昨晩は、織り込みずみの夜更かしをともなう「月一活動シリーズ」の一つ、「原書で学ぶアドラー(原アド)」の活動日でした。
アドラー心理学の創始者である、アルフレッド・アドラーさんが著書となっている、英語の本をみんなで読み進めていく、といったコミュニティ活動になっています。
こちらの本を活用して、早一年以上が経ち、現在は、全13章をひと通り読み終え、再度3〜4章ずつ担当を決めて、振り返りをしているところです。
ちなみに、和訳したものが2冊出されているので、こちらの本も活用しつつ進めています。
昨晩は、第5〜8章の途中までを振り返りました。
「ライフスタイル(生き方のクセ・特徴)」と、「早期回想(古い記憶・幼い頃の記憶)」、「姿勢や態度」、「夢」とのつながりについて、あらためて学んでいきました。
「問題を抱えた子供について」や「彼らへの教育」についても、見ていきました。
アドラー心理学の大きなポイントの一つである「全体論」という視点が、昨晩の振り返りの、それこそ全体を通して感じられました。
ある人の身体的な表現として、「意識的に現れるもの」だけでなく、「無意識的(あるいは半意識的)に現れるもの」も、どちらも、ある一つの共通した目標へと向かっているものである、という認識をするアドラー心理学。
ということは、この考え方を採用して関わる場合には、関わっているその人の、言葉や態度、姿勢や動きなどのあらゆる情報から、なんらかの共通した目的(目標)を見出すことを意識する、ということになります。
いくつかの情報を束ねた時、そのうちのいくつかが、まるで正反対のもののように見えたとしても、それはたとえば、「鉛筆」と「消しゴム」のような関係性で、「何かを描く」という共通の目的(目標)を達成するために、お互いがそれぞれの特徴(得意なこと)を生かし協働している、ということなんじゃないか、と考えるということになります。
この場合は、「何かを描く」といった目的(目標)でしたが、そのケースごとに、何か共通しているものを見出す。
そうすることによって、自分自身のことがわかり、自分で自分のことを守ることができるようになります。
「今あなたは、こういうことをしているのだよ」と、自分自身にかけてあげる言葉が見つかるのです。周りの人に説明する言葉が見つかるのです。
これは生きていく上で、いつもいつも必要となるものではありませんが、こういった言葉を味方につけていることで、人生の安定感といいますか、基盤がしっかりと持てるようになるのですね。派手さはないかもしれないけれど、じわじわと効いてくる。
次回、来月の「原アド」もまた楽しみだなぁ。
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