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【お笑い・テレビ】平成初期に誕生してしまった伝説のバンドを振り返る|亀有ブラザーズ


まずお断り

今回は、テレビが比較的自由だった時代に登場してしまった伝説のグループ「亀有ブラザーズ」から、当時のことから現在までを色々考えてみたいと思います。

そもそも、登場してしまったキッカケは、1991年から1996年まで放映されたフジテレビ系の伝説の深夜番組の北野ファンクラブの1コーナーからです。

北野ファンクラブは、良識のある方であれば、まず視聴することがないであろう、伝説の深夜番組です。さすがに、お昼には放送できないでしょうね。

この番組は、ビートたけしのオールナイトニッポンをテレビ化したとも言われてます。

ただ、いろんな意味で自由すぎた平成初期を感じるには、ちょうどよかったかもしれません。

まずはオープニング 

もともとは、違うオープニングだったかと思います。しかし、耳に残っているのはあの曲。

現在では、読売ジャイアンツのチャンステーマに使われているヒッパレをもじったあのオープニングです。

10年くらい前に、ずん・飯尾のドッキリ披露宴で登場したのを観た記憶がありますが…。

もともとはこんな感じ↓

ちなみに、巨人のチャンステーマの方はこちら↓

レパートリーは

亀有ブラザーズの曲は替え歌です。替え歌と言っても、お上品なネタはありません。

本当は、全て本音を語りたいのですが、noteのお約束では難しいそうなんで、雰囲気が伝わればと思います。

ちっちゃな

例えば、ギザギザハートの子守唄とか↓

♪ちっちゃな頃から、〇〇しない…はまずいかも。

丈夫な

バン・バン・バンとか↓

♪丈夫な〇〇して、ババンバン…。

してる?

空に太陽がある限りとか↓

♪〇〇してる ホントに…

ずん・飯尾和樹のドッキリ披露宴でも歌っていましたね。

誰も知らない

リバーサイドホテルとか↓

♪誰も知らない夜明けに〇〇〇たて

これはさすがにマズイかも

特番の平成教育テレビで流れてしまったLet It Beでは↓

♪△△△△と思ったら 〇〇〇〇〜…はNGでしょうね。

テレビがバカをやっていた平和な時代

亀有ブラザーズの歌は、決して他人を幸福にしたり、穏やか気持ちにはなりません。

今回紹介した↑↑の中にも、不適切な表現ということで謝罪に至ったケースもあります。

そんなこともあり、

作品の時代背景や、原作者・制作者の意図を尊重しオリジナルのまま放送させて頂きました。

的な表示とともに、フジテレビONE、TWO、NEXTなどで放映されることもないでしょう。

ただ、岡田斗司夫が提唱しているホワイト社会ではなく、北野ファンクラブが公衆放送されていたグレーが許されていた社会を考えてみます。

このような時代であれば、先に話した特番・平成教育テレビのように、

  • 日本を代表するプロミュージシャンによるバンド

  • 放送された時間帯を考慮しても、ただひたすらに上品ではない歌を熱唱する

というコンセプトは、万人受けはしないでしょうが、ある程度のエンターテイメントとして成立したとも私は考えます。

翻って、現在の基準では、亀有ブラザーズを放映することは、スポンサー企業としてはコンプライアンス上のリスクしかないので、NGになる…のは想像に難くないですね。

まー、エガちゃんねるのこの動画が、R6.11.23現在で240万回以上再生されている現在、何が正しいのかは、よくわかりません↓


あと、ホワイト革命社会については、りょーやん様が大変興味深い記事を掲載していただいております↓

許容範囲

少なくとも、亀有ブラザーズが公然(?)と活動できていた時代は、かなり暴力的な表現でも許容されていたのは間違いないです。

私も、亀有ブラザーズの手法は現代の世相では許されないだろうけど、このような手法も全て排除できないなとは考えています。

もちろん、現在の

露骨な暴力表現がなければ成立しないものであれば、年齢制限していく…

という流れは正しい視点と思いますし、まずは尊重されるべきでしょう。

私の中では、まず、

暴力的な表現は好ましくないから見ない
暴力的な表現はあっても作品の合理性があり見たい

という選択が確実にできることが必須だと考えます。

その上で、過度なキャンセルカルチャーによって、法令上は問題ない表現活動が、アングラ化することによるさらなる先鋭化・差別主義化になるほうがもっと拙いとも感じてます。

キャンセル・カルチャーについては、ひろーり様がタメになる論考を記事にしています↓

そこまで語るに値しないバンドでしょうが

ということで、亀有ブラザーズから色んなことを考えているうちに、ホワイト社会に馴染めないオッサンの愚痴を長々と書き連ねてしまいました。

現代は、価値観の多様化が進む一方で、多様化という金科玉条の元で、自身が持つ価値観の他人への強要という側面も見受けられる時代になっていると私は感じてます。

別に亀有ブラザーズが復活する必要はないでしょうけど、お笑いの今昔物語から今と未来を見つめてみるのも一興かなと思う夜更けに浸っております。

(了)

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山田太朗(仮名)
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