誰得なのか…若き日に100円玉を投入し続けたあの激アツ・シューティングゲームを語る?
毎度の誰得企画
今回は「パロディウスだ! 〜神話からお笑いへ〜」の記事です。1990年にコナミより稼動されたアーケード用横スクロールのシューティングゲームです。
もう、30年も経つのか…。ゲームセンターでいくら課金したかわからないくらいにハマりました。今日は思い出補正MAXで行きたいと思います。
ちなみにプレイ動画はこんな感じ(Replay Burner様より)↓
昔はそんなに縛りはなかったのですが、CERO:C(15才以上対象)なんですね。お子さまはプレイできない仕様でございます。
ゲームの概要
基本的にはコナミの名シューティングゲーム「グラディウス」の動きとしながら、こちらも名シューティングゲーム「ツインビー」で登場したベルパワー🔔を使って攻略します。
プレイヤーはタコ、ビックバイパー、ツインビー、ペン太郎の4つのキャラクターから自機を選択し、世界の悪事を引き起こしているタコの父に会うという設定です。
全部で10ステージ。
〜アイランド・オブ・パイレーツ〜
〜ピエロの涙も3度まで〜
〜ラビリンス お菓子城の謎〜
〜嗚呼!日本旅情〜
〜宇宙戦艦モアイ〜
〜軍艦マーチで今日もフィーバー!〜
〜ビューティフル・ギャルズ〜
〜もっとも北の国から'90〜
〜ナイト・オブ・ザ・リビングデッド〜
〜ゴーファーの要塞〜
よくみるとグラディウスの過去作をパロディ化(オープニング、逆火山、バブル、ラストステージetc.)したり、こちらも伝説的シューティングゲーム「R-TYPE」の巨大戦艦のオマージュステージが登場します。
肝心のゲーム内容は?
ガチで難しいシューティングゲームです。
キャラクターに難易度があり、
・タコを選ぶとリップルレーザーなので火力が…
・ビックバイパーもダブルがメイン
・ツインビーは前方向の火力が強力
・ペン太郎のオプションとスプレッドガンとミサイルの組み合わせが役立たず
となるので、私はツインビーでやっていました。
あと、本作ではのリアルタイムで難易度が上下する「タイマー難度」を搭載しているため、パワーアップやノーミスでゲームを進行することで難易度がむちゃくちゃ上がります。
したがって、本気で攻略しようとすると、(筐体に課金し続けるという手もありますが)パワーアップを抑えるなどの忍耐プレイが必要でした。
正直、攻略できたのはオトナになってからです。現役の時は歯が立ちませんでした。そもそも、今でこそ、攻略サイトやら攻略スレが直ぐに立ちますが、1990年当時はまだまだアナログ時代でしたからね。
このゲームの曲をよく"聴く"と…
このゲームにはCDが別に発売されています↓ iTunesストアとかでもコナミ矩形波倶楽部レーベル販売されていますね。
ジャケットの"お上品さ"は横に置き、ステージ曲・ボス曲はすべてクラシックの名曲のパロディかグラディウスのBGMをアレンジしています。
試しに、ステージ1。こんな曲じゃないですか?↓
ステージ2↓
チャイコフスキーでアレンジし過ぎでしょう。このようなアレンジ曲が全ステージで登場します。
パロディウスだ!の凄さ?
「パロディウスだ! 〜神話からお笑いへ〜」の凄さは次の3つに集約できると思います。
①登場キャラやステージは可能な限りグラディウスというゲームのパロディとしながら、シューティングゲームとしてのクオリティは落とさない
②ゲーム音楽もパロディを追求するが、大人の事情を加味し、クラシック音楽 or 自作のゲーム音楽を①に合うよう徹底してアレンジする
③一見すると、簡単なゲームと見せかけて、ゲーム難易度は高めに設定し、ユーザーのやり込み度をくすぐる
このため、当時から評価は高く、今は廃刊となりましたが、ゲーム誌『ゲーメスト』誌上で行われていた「第4回ゲーメスト大賞」(1990年度)において、読者投票により大賞2位を獲得しました。その他に、
ベストシューティング賞 1位
ベスト演出賞 1位
ベストグラフィック賞 7位
ベストVGM賞 2位
プレイヤー人気 5位
年間ヒットゲーム 5位
ベストキャラクター賞 ちちびんたリカが3位、タコが6位、ペンギンが10位、ハニーみかよが17位
と登場キャラクターを含め高く評価されたゲームでした。
昔はよかった…
個人的に少しショックだったのは、CERO:C(15才以上対象)なんですよね、今の時代は。
つまり、お子さまが遊ぶことができません。
確かに、CDジャケットなどからも推察はできるのですが、こどもの健全な生育のためには必要なんでしょうけど、パロディを許容できるダイバーシティがあってもいいんじゃね? と思う私は古い人間なんでしょうね。(了)