いくらなんでも、これはまずいと思われる"名作"を振り返る?
パロディ?
今回は、ぱちんこの迷機種ともいえる、2008年に登場してしまった「CRフランダースの犬と世界名作劇場」から、いろいろ考えてみたいと思います。
Sammyの公式によると、
とのこと↓
↑↑をみて、??と思うことは多々あります。
ただ、ブレーキの壊れた脳内HDDをもつ山田(仮名)の記事ですから、多分細かいところに誤りがあるかもしれませんので、みなさんご注意ください(苦笑)。
そもそも
まず、元ネタになった世界名作劇場。諸説はありますが、日本アニメーションが関わった1975年の
を起源としても、その後、
を始め、現代の児童たちにも、安心して視聴させることができる良質コンテンツを提供してきた作品群だと思います↓
2015年に、日本アニメーションは創業40周年を記念して、THE ベスト・オブ世界名作劇場も発表しました↓
遊戯機で"差別"してはいかんと思うけど…
しかし、↑を忘れてしまったかのように、2008年にぱちんこ・CRフランダースの犬と世界名作劇場がリリースされました。
かくいう、山田(仮名)も、2008年時点でもオッサンの立場でありながら、アミューズメント台として置いてあったゲームセンターでプレイしました。ゲームセンターでプレイする場合、いわゆる"換金"はできませんから、メダルをたくさん集めていくことになりました。もちろん、大当たりの確定演出は確かに感動演出…なんですけど、同時期にリリースされた
の大当たりですの熱さと何か違う。しかもパロディではなく、公式クレジットがあるぱちんこ台…というのは違和感だらけだったと思います。
コンテンツの"客層"と"質"
日本アニメーションの公式サイトでも↓
が創業者の本橋浩一の理念のようですが、少なくとも、このCR機はこの理念からは逸脱していたともいえるでしょう。
例えば、
では、同じ死の場面ではありますが、昇天の意味するところが明らかに異なるのは自明です。
山田(仮名)はゲーセンのアミューズメント台でのプレイだったので、負けても勝っても自己責任の範囲ですみました。しかし、本機をパチンコ店でプレイした結果、ギャンブル依存性という名の地獄にハマり、昇天してしまった方がいないことを祈るばかりです。
その後は…
日本アニメーションも、一時の気の迷いはありながら、その後はコンテンツビジネスの時流に抗わず、過去作品を公式YouTubeや動画配信サイトに提供することで、"良質"なビジネスに転換したと思います。
"良質"コンテンツを求めてられているからこそ、同社には新作を期待したくなるのですが、新しいものとなると、さくらももこの作品群のみです。このあたりは、日本アニメーションの作風という点もあるでしょうが、純粋な児童文学を商品化していく難しさも要因の一つかなと考えます。
コンテンツビジネスというのは聞こえがよいのですが、ビジネス化するには多様な主体が関わるので、出資者もたくさん必要となります。多様な主体がビジネスが関わって興行や作品がコケたらシャレになりませんから、製作委員会方式を取るのは、リスク管理の意味でも必然だと思います。
ただ、児童文学作品は、これまでも日本のみならず、世界中で誕生していますし、これからも生み出されてくると思います。
利益にならなければコンテンツとしては成立しないというオトナの事情はありますが、こどもたちに"良質"なものを提供できるビジネスを"育成"していくことがオトナの義務である…
と感じながら、山田(仮名)が2008年当時、CRフランダースの犬と世界名作劇場を前に、
と心の中でつぶやき続けたのはナイショです。(了)