史上最強の女子高生バンドによるあの楽曲から振り返ってみる?
毎度お馴染み、需要無視&忖度シリーズ
今回は「けいおん!!」の初期オープニング曲、放課後ティータイムの「GO! GO! MANIAC」を取り上げてみます。
「けいおん!!」は2010年4月から9月まで、TBS系列にて2クールにわたって本編24話と番外編2話(全26話)が放送されました。当時、TBS製作の深夜アニメでは初となるTBS系列全28局ネットで放送されたことからしても、"桜高軽音部"の人たちがビジネスとして失敗できない状況だったと想像します。
ただ、結果をみれば、前作の「けいおん!」の勢いをそのままに、疾走感とワクワク感が溢れるナンバーになりました。
今回は「GO! GO! MANIAC」から色々考えてみたいと思います。
ちなみにアニメの解説はこちらをどうぞ↓
楽曲の評価を左右する販促ソングの宿命
2009年12月30日に開催されたライブイベント「TVアニメ『けいおん!』ライブイベント 〜レッツゴー!〜」で「けいおん!!」が制作されることになり、満を辞しての登場となるわけです。
となると、"桜高軽音部"の人たちがいかに唯・澪・律・紬・梓たちが作る放課後の楽しさをいかに演出するか、また、オープニングの映像とどうクロスさせるのか? この辺りを相当計算高く作られた楽曲だったと思います。
結果、BPM250のアップテンポな曲となりましたが、そこを豊崎愛生が平沢唯に徹することで補い、期待が集まる二期目のオープニングに相応しい楽曲になったと考えます。歌詞についても、5人の日常が原作の4コママンガと同じテイストで仕込まれていたことも評価すべきでしょう。
BPM250でありながらユルい日常を歌う「GO! GO! MANIAC」と同時リリースした「Listen!!」は発売初日でそれそれ2.5万枚、2.4万枚を売上げ、4/27付オリコンデイリーシングルランキングで1位、2位を独占するなど、けいおん!!の快進撃は
やばい 止まれない 止まらない
レベルで社会現象化していきました。
商業面でも2012年5月22日に行われた東京放送ホールディングスの2012年3月期決算説明会で、アイテム数はさらに増え1,500点以上、映像商品を含めた市場規模も380億円に達していると報告されたなど莫大な果実を女子高生たちが生み出してくれました。
正に
浴びたら忘れられないっしょ 喝采!
状態ですね。
アニメが終わっても止まれない、止まらない?
音楽的なことはよくわかりませんが、この曲自体の演奏や歌唱は難しいようですね。プロ、アマ問わずたくさんのアーティストが実際に演奏したり、歌ったり、アレンジしたくなるのをみるとそれだけマニアックな曲とも言えるでしょう。
事実、ジャズアレンジしてもこの難しさ。
Qonell様のアレンジ↓
プラチナジャズのアレンジ↓
リリースされてから、11年。未だに放課後ティータイムが登場するとアニソンライブが盛り上がることを考えれば、もちろんけいおん!の登場キャラクターの"ほんわかさ"は無視できませんが、軽音学部であることを逆手に取り、ビジネスに結びつけた"桜高軽音部"の戦略勝ちだったと思います。
その中心の一つに「GO! GO! MANIAC」があると言って言い過ぎではないと考えます。
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