【アニメ主題歌】主題歌を時代の転換点に存在した曲として捉える試み|TWO-MIX「JUST COMMUNICATION」
今回のお品書き
今日は1995年から1996年にかけて放映されたアニメ「新機動戦記ガンダムW」のオープニング曲「JUST COMMUNICATION」を取り上げます。
作詞・作曲・編曲・唄は声優の高山みなみと作詞家の永野椎菜による2人組音楽ユニットTWO-MIXが担当していました。
TWO-MIX 25周年プロジェクトでも配信されています↓
また、YouTubeのガンダムチャンネルでもガンダムWの第1話が公開されています↓
放映当初のことを実はよく知らん
記事にするのに、まずお断りしなければならぬことがあります。
新機動戦記ガンダムWをリアルタイムで観たことがありません。
1995年の放映時、私のエリアだと、確か平日の17時頃にTVでやっていたと記憶しています。その頃は、アホ学生をやってましたから、時間はあったんでしょうけど、なぜかリアルタイムで観たことが一度もないな。
ということで、JUST COMMUNICATIONの話がメインになりますが、当時を振り返りながら、ガンダムWの話に触れながらの記事になります点を、あらかじめ、ご承知おきください。
なお、ガンダムWの作品としての評価は、かけうどん様、ヒュウガ・クロサキ様が大変精緻にレビューしていただいていますんで、そちらを是非ご覧ください。
かけうどん様のレビュー↓
ヒュウガ・クロサキ様のレビュー↓
1995年の出来事|山田(仮名)的概略
1995年を改めて振り返ると、アホ学生の時代にも、色んなことがあったと気付かされます。
特に、
など、日本国を揺るがす大きな出来事がありました。
一方で、
などとあり、前年に発売された初代PlayStationとともに、技術の進化を感じるようになった。そんな時期に、JUST COMMUNICATIONがリリースされました。
時代と曲とのコミュニケーション
ガンダムWという予備知識がない中で、JUST COMMUNICATIONを聴いた時の印象ですが、
当時流行りのデジタルサウンドで、新しい音楽という印象をもった
イントロ → サビ → 穏やかAメロ → 穏やかBメロ→ 盛り上げてからのサビ…の流れがよかった(少なくとも私には)
(当時はバーチャルボーカルというギミックであったが)癖がない歌い方であったが故に、熱い歌詞ではあるが、変なバイアスを感じなかった
といった感じですかね。
もちろん、ガンダムWのキャラや背景がわかっていれば、この曲の理解がより深まっただろうとは思います。
ただ、↑↑にも書きましたが、私はガンダムWをほぼ知らない状態です。
そんな私が、JUST COMMUNICATIONとともにした当時を振り返ると、
日本が何かよからぬ方向に行きそうな世相
Windows95をはじめとする昭和にはなかった新しい技術
というこれまでとは違う手法が求められてきた時代のなかで、自分のパッションを声で直接ぶつけるのではなく、心地良い音と組み合わて表現した点で、この曲は評価できる作品だと思います。
当時、イマイチ好きになれなかった理由
ガンダムシリーズは、ガンプラをはじめとするメディアミックスがある作品です。
ただ、ガンプラに関して言えば、私はら手先が不器用で、プラモデル製作そのものにあまり興味がなかったんで…(以下略)。
あと、登場人物も割と細やかに描写されているのも、ガンダムシリーズの特徴かと思います。
この辺は、いいオッサンになって再度観ることになれば、その内面であったり、背景であったりを読み解くのも面白いと感じます。
ただ、アホ学生だった頃は、正直ロボットアニメに対して、そこまでの感情移入はできなかったですね。
特に機動戦士ガンダムは、クソガキおこちゃまだった当時、ロボットという新しい世界でありながら、妙に説教くさい感じが強くて、生理的にちょっとキツかったですね。
同時期に放映された、新世紀エヴァンゲリオンも、なんか話題になってるんぽいんで、観たような感じでした。
人気のジェンダーレス化
私の趣向はさておき。
ガンダムWでは、登場人物を美少年にし、これまでの低年齢の(どちらかといえば)男子だけでなく、女性向けのメディア展開もされたことが有名です。
まー、私の中では、ガンダムそのものには当時興味がなかったので、そんなものかという感じです。
ただ、ガンダムW後に登場した日本の種々のアニメ作品群を観ると、ある程度の主要なターゲット層はあるものの、ファンであれば、それこそ性別などは関係なくみんなウェルカム…が主流になった印象を持ちます。
1989年に発覚した警察庁広域重要指定117号事件によって、世間からオタクは、大変忌み嫌われる存在になりました。
しかし、ガンダムWの登場の頃から、徐々に雪解けが始まってきたようにも感じます。
そして、現代では、多様な趣味の1つとして、海外でも受け入れられていると私は勝手に考えてます。
ガンダムWに射抜かれた方のおひとり、一人で生きるハムスター様の記事も引用させていただきます↓
コミュ障ではできないオタク文化の解放
振り返ると、オタクが、やや差別的で、排他的に扱われた時代から、ようやく解放されできた時期と同じ歩様となった作品の1つが、ガンダムWだったのかなと、私は考えます。
そして、解放のキッカケの1つとしてのガンダムWを見たときに、JUST COMMUNICATIONが持っていた特徴である
が、車の両輪のように作用して、現代に受け入れられる趣味としてのオタクが定着した…と私には思えてなりません。
今でも歌えるマイナンバー
ということで、JUST COMMUNICATIONから、私なりに色んなことを振り返ったり、考えたりしてみました。
今でも、鼻歌やら、ストリーミングでJUST COMMUNICATIONを楽しんでいます。
ただ、いろいろ考えているうちに、記事全体が、ディスコミュニケーションになってるなとは感じていました。
本件のディスコミュニケーションについて、ご容赦いただけますと幸いです。
(了)