おこちゃまはプレイ厳禁…シューティングゲーム史に輝く煩悩を語ってみる?
誰も待っていない?俺得ゲーム
今回も懲りずにゲーム紹介、ということで伝説の問題作「セクシーパロディウス」を取り上げます。1996年3月にコナミがリリースしたの横スクロールシューティングゲームです。タイトルに”セクシー”とある通り、随所にお色気要素が存在あるため、PSP版では名誉あるCERO:C(15才以上対象) となっています。パロディウスシリーズの事実上の完結作になったあの作品を語ってみます。
ちなみに、これまでの記事もよろしければどうぞ。
極上パロディウス↓
パロディウスだ!↓
プレイ動画はいちすけ様のPS版のものをどうぞ↓
タコスケ率いる探偵事務所が盗賊団の退治、落とした現金の回収、誘拐された美女の救出など、さまざまな依頼を受け、お金を稼いでいくっていう話です。
変更点
いわゆるノルマ制のゲームになりました。後述するステージ分岐にも影響しますが、より戦略性がましたとも言えるでしょう。
あと、このゲームがリリースされたとき、コナミはツインビー推しだったので、本作では当時せず、
ビッグバイパー
イワン
ひかる
マンボ
ミカエル
こいつ
オプション
シューティングスター
が操作できます。
あと、パワーアップ時にキャラ別の効果ボイスが出ます。
残念なのは、白ベルがアレックスに変わったこと、これは私的にはガッカリの変更ですね。パックマンのオマージュなんでしょうけど、私には使い勝手が悪すぎましたね。
ステージ構成
全部で
ステージ1 牧場(共通)
ステージ2 浴場(共通)
ステージ3A 竜宮
ステージ3B 館(ステージ2ノルマ未達)
ステージ4A 工場
ステージ4B 炭鉱(ステージ3ノルマ未達)
ステージ5 植物(共通)
ステージ6 宮殿(共通)
乱入ステージ (共通)+隠しステージ
の構成です。
・ステージ2から高速ステージ
・セルフパロディ(ステージ3A)
・何気のオマージュ(UFOが300点、R-TYPEの輸送コンテナステージ、ゼビウスのブラグ・ザカート、パックマンのような配置、ドリームキャストのコアetc.)
・激アツ壁コア
などは大変印象が強かったですね。
個人的にはステージ6のこのアレンジ↓
なぜこの3曲を混ぜたのか? 背景のペンギンどものウザさ、そして迫り来る弾幕と壁コアの嵐最終ステージに相応しいものとなっていました↓
その他はサウンドトラックでどうぞ↓
やはり…
3作連続で爆発的にヒットしたとまでは言いづらいかなと思います。元々のグラディウス・沙羅曼蛇シリーズが成功しないと、ある種のスピンオフ的なパロディウスも成功しづらいですね。オトメディウスには期待していたのですが…。
ただ、BGMのアレンジだったり、敵キャラの配置と言ったところは、さすがパロディウスシリーズの面目躍如ですかね。また、ノルマ制なので、やり込むと攻略の幅も広がるのはよい点だったと思います。
ただ、時代の流れか、2D横スクロールシューティングの衰退をみるかの如く、幕を閉じる形となりました。そう、このゲームでのタコスケの最期のように、煩悩はひっそりと終焉を迎えました。
時代の流れ
祇園精舍の鐘の声、諸行無常の響きあり。
娑羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。
おごれる人も久しからず、ただ春の夜の夢のごとし。
猛き者もつひには滅びぬ、ひとへに風の前の塵に同じ。
これは、もちろん、平家物語の冒頭になります。
新しい技術、価値観の多様化によって、社会も、そして、ゲームも様変わりしました。ゲームの媒体も多様化しており、これからはいかに長く遊んでもらうかが鍵になるのでしょう。
また、今のコナミデジタルエンタテイメントの規模になれば、様々なステークホルダーたちから相当な圧力になどから、失敗が許されない経営が求められます。
そうはいいながら、進取果敢と温故知新をうまくミックスした新しい価値のゲームが今後も私たちに提供してほしいとの願いを込めて、筆を置くこととします。(了)