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【アニソン】THE FIRST TAKEで観たい電波ソング|朝比奈みくる「恋のミクル伝説」


序章

今回は、2006年にテレビアニメ「涼宮ハルヒの憂鬱」に登場してしまった「恋のミクル伝説」から、色々と思ったことを書き連ねたいと思います。

ジャンルで言えば、電波ソングですかね。

ぽてぃろん様がアカペラで歌ってらっしゃいますので、そちらをぜひご覧ください↓

衒学


まず、簡単に、山田(仮名)的解説から。

恋のミクル伝説は、2006年放送のテレビアニメ「涼宮ハルヒの憂鬱」第1話において、劇中劇「朝比奈ミクルの冒険 Episode 00」の形として登場してしまった楽曲です。

有限会社モナカのMONACA Wikiにもありますが↓

作詞・山本寛、作曲・編曲を神前暁によるもので、↑↑にもあるように、電波ソングでありながら、多分、山田(仮名)と同世代ならば、どこか懐かしさをも感じる楽曲です。

ただ、初発でこの曲を聴いて、どんなアニメなのかをすぐに理解できた視聴者は皆無だと信じたいです。

劇中劇である朝比奈ミクルの冒険も、低予算で作った素人学生の制作…という体なんで、その主題歌でもある恋のミクル伝説も、何とも言えないやっつけ感満載の作品だと捉えることもできます。

妄想

涼宮ハルヒシリーズは、

普通の高校生活

全知全能なる存在

宇宙人、未来人、超能力者の存在

に混ぜ混ぜ込まれた非日常的日常系の作品かなと、山田(仮名)は考えています。

日常の枠組みはありながら、そこで発生する出来事は非日常でもある、でも主人公はよくわからない…という感覚でしょうか。

作品に登場する未来人である朝比奈みくるは、未来人としてハルヒを監視する立場にありますが、生来のドジっ子特性と言いますか、萌え特性というキャラで、宇宙人の長門有希、超能力者の古泉一樹とは異なるキャラ設定としています。

そんな中でも、恋のミクル伝説を聴くと、朝比奈みくるがもつ特性、正確にはキャラ設定と後藤邑子の演技力によって、楽曲の電場度がさらに加速したのかと勝手に推測しています。

邪推

涼宮ハルヒシリーズは「現実と虚構の曖昧化」を楽しむ作品群であると山田(仮名)は考えています。

劇中劇としての挿入歌である恋のミクル伝説は、↑を発展させると、現実にいる高校生による学生生活の一部を切り取った曲と言い換えられるかなと思います。

となると、

一応恋愛ドラマ的な要素もある現実

物理的にも破壊力があるミクルビームという虚構

混ぜて、より曖昧に表現するには? 

そこで導かれたものが、パロディ要素を加えつつ、

①一見すると、昭和アイドル風な曲調(そんなに音域が広くない)

②「ミ・ミ・ミラクル☆ ミクルンルン☆」で始まる中毒性のあり、一見すると無意味な歌詞

③昭和アイドルの歌唱法をベースに、劇中劇での朝比奈みくるの心情を踏まえた、嫌々歌わされるテイスト

を混ぜた結果が恋のミクル伝説につながったのかなと、山田(仮名)は考えています。

発展

恋のミクル伝説は、視聴者を混乱させる意味でも成功だったとは思います。

その曲調であるがゆえに、アレンジとかが難しい感じもします。

そんな中でも、山田(仮名)が気になったのが2つ。

まずは、ほぼセルカバーともいえる恋のミノル伝説

こちらについては、またの機会にお話しできればと思います。

らき☆すたの武道館ライブで、伝説になったのは、かなり昔の話ですね。

つぎはこちら↓

このMAD動画はニコニコ動画で見た記憶がありますね。少し、バズったかな、、

2006年頃を振り返ると、ようやく動画や音声の編集も自宅のPCで簡単に操作することが出来始めた時期か重なるか思います。

そんな時期に、↑↑のようなマッシュアップ的二次創作のMAD動画は、本作以外にも結構出現し、それなりにバズっていたと思います。

もちろん、、大人の事情著作権や肖像権もありますが…。

山田(仮名)的に2006年頃を振り返ると、自宅のPCで編集できるようになったとはいえ、まだまだ動画編集が一般的ではない時代でしたから、MAD動画がバズり易い環境だったと考えます。

熟考

ただ、2006年と比べれば、現在では、さらに動画編集だけでなく、楽曲だや音声も合成しやすくなりました。

加えて、「現実と虚構の曖昧化」の要素をもつバーチャルYouTuberの出現より、大人の事情著作権や肖像権を考慮し、ガイドライン的に沿った二次創作が多数生まれてきたしたように感じます。

Vtuberが歌ってみたに関しては、博衣ひより様の動画をご覧いただきながら話を進めたいと思いますが↓

本作も、原作リスペクトからのカバーという加点要素がなくても、原作にある現実と虚構の曖昧化がほぼ完全体で表現されていると思いますし、いい意味で新しい作品群になったともと言えるでしょう。

宣伝

この記事を書きながら、ハルヒの新刊が発売されたとのポストが目に入りました↓

書評ついては、きゅぷ様が興味深い感想を記事にしていただいてるので、是非ご覧いただきつつ↓

長く続くシリーズには、それなりの理由があり、理由の1つに電波曲がある…というのは、ちょっと言い過ぎかもですね。

(了)

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山田太朗(仮名)
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