ベーコンを作りながら「田舎暮らし」がやめられない理由を考察してみた。
都会便利じゃん?何でもあるし。が、私はそんな都会から田舎に移住し、Iターン30年目に突入中。では、一体、なぜ、私は「田舎暮らし」をやめられないのだろう?ベーコンを作りながらその理由を考察してみた。
庭はアウトドア・リビングルームである、と定義している。5月からは。とりわけ晴れた日は庭で過ごす時間が圧倒的に多くなる。
ってことで!
晴れた!
止めてくれるな、おっかさん!
やるぞ!
何が何でもやるっきゃない!
今日こそはベーコンの燻製を作るのだ!
と、意気込みだけは立派なんだけど「なんちゃってベーコン」なので全然難しくない。記事にするのもお恥ずかしいくらいの代物(^ ^);
豚バラ肉が安かったのでノーキョーで2ブロック購入。作り方は以下のごとし。
1、豚バラ肉にブチブチとフォークで穴を開ける。(塩分を中まで浸透させるため)
2、うっすら雪化粧したかのごとくハーブソルトをまぶしてジップロックに入れ冷蔵庫で2〜3日寝かせる。塩分はバラ肉の5%まで。
3、2、を流水に半日くらい晒し塩抜きする。塩抜きはかなり重要。高血圧まっしぐらのしょっぱいベーコンがお好みならともかく。
塩抜きが終わった後のベーコン・・・今回は厚みのないブロックだったので穴あけをサボタージュした。
4、本来は、風乾といって3、の水分を飛ばすのだが、私は気にせず炉に入れる。下で火を焚けばイヤでも水分は飛ぶからだ。
5、あとはひたすら焚き火をする。
燻製炉はブロックを積んだだけのこれまたピサの斜塔風燻製窯だが、途中鉄板を差し込み火が直接当たらないようにしている。煙道を長くすれば冷燻も可能だ。
要はブロックを積んで一番上にバーベキュー用の網を置き、壊れた焼却炉の半円パーツをのせているだけの物体。燻材は、そこらへんに落ちている枯れ葉や枯れ木など。広葉樹であれば種類は問わない。
都会なら一斗缶で自作する手もある。参考サイトはこちら
コミックで気分に浸るのもいいよね?
テキトーにやってもできるよ。
1日目・・・まだ生っぽい。火の粉とか燃え殻とかがどうしてもくっついちゃうけど、洗えば取れるので気にしない。また明日も燻煙するしね。
3日目・・・いい感じに完成♪脂肪のところがみっちり白くラード化しているかどうか?が目安。
長く燻すのが好きなので、5時間✖️3日くらいスモークする。とはいえ、つきっきりではなく、バラの手入れをしたり雑草を抜いたりしながら気の長い焚火をする感覚で。消えそうになったら薪をくべる。
隣人は言う。
あっちゃん家で狼煙が上がってる〜!
そうよ♪
わ・た・し・はインディアンなのよ〜♪(「蠍座の女」のメロディーで)
燻製の楽しみは焚き火の楽しみでもある。先日「情熱大陸」に出演されていたプロキャンパーの伊澤直人氏がこう語っておられた。
毎回毎回同じようでいて絶対同じ焚き火はないんですよね。
なぜ飽きないのか?
これは誰かぜひ研究してほしいです。
まったく同感だ。
意義なし!
出来上がったベーコンをムダにスライスして並べてみた。お皿はその昔子ども用に買ったアライグマのラスカル模様なんだけど、この手のお皿に限ってなかなか壊れないのはなぜだろう?
スパゲティ・カルボナーラ・・・バジルがまだ育ってないのでオレガノを散らして。
ホウレンソウとベーコンのマカロニグラタン・・・キッシュも好みだが、今回は手っ取り早くグラタンにしてみた。
ごく普通のベーコンエッグ・・・自家製のハーブソルトがお役立ち。これに自家製パンを添えれば定番の朝ごはんとなる。
ベーコンは西洋のカツヲブシと言われているくらいだから、用途は多岐にわたる。これでしばらくは楽しめそうだ。
さて、アウトドア・リビングルームに欠かせないのがバラのマダムたち。我が家のバラは、寒冷な気候に耐えるオールドローズがほとんどで一季咲きだ。一番手のオールドブラッシュ(チャイナローズ)が咲き始めた。うなだれしなだれ系の風情が何とも愛らしい。
他のマダムたちも蕾がたくさん上がっていて咲く気満々♪
おお!
同志よ!
よくぞ冬の寒さに耐えてくれた!
オールドローズは歴史のあるバラで13世紀頃に十字軍が持ち帰ったのがその起源と言われている。それをかのナポレオンの嫁エンプレス・ジョセフィーヌがマルメゾン宮殿の庭にせっせと収集したおかげもあり、今に生きる私たちも眺めることができるのだ。ありがとうジョセフィーヌ♪
700年以上前から咲き続けているバラを
森の中で2021年に愛でる不思議感
これを幸福と言わずして何を幸福と言うのだろう?
人が思い描く幸福にはありとあらゆる種類があるけれど、私はアウトドア・リビングルームでバラを愛でる時間が好き♪
焚き火で作るベーコンが好き♪
つまり、田舎暮らしがやめられない理由のほとんどは、庭(土地)にあるのだ。
土地がもたらす恵み、これこそが「田舎暮らし」を止められない理由なのだと再確認した。
というわけで
今日も
私は
アウトドア・リビングルームへ
レッツゴー!!
注1:オールドローズの起源については諸説あるので、とりあえず十字軍説を採用しました。
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