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秋うつは肺を傷つける

なぜか悲しい、落ち込みやすい秋。

日が暮れるのが早くなる、夕焼けに赤とんぼ、植物が紅葉し枯れる、吹く風は乾いてひんやりする…

何となく寂しくなって、憂の気分になったり、悩みなど考えすぎたりする場合もありますね。
中医学では
憂(ゆう)は肺を傷つけ、思(し)は脾(ひ)を傷つけると言います。

⚫︎憂と思にどんな違いがあるのでしょうか?

1. 憂と思の意味

憂:憂は心配や不安な気持ちを指します。
憂う気持ちは重く感じ、悩みや不安に陥りやすくなります。

思:思は考えすぎや思案のことを指します。
考えすぎたり、止められない空想に陥ると、健康に悪影響を与え、「思は脾を傷つける」と言われます。

2. 憂と思が及ぼす影響とその表れ方

【憂は肺を傷つける】

過度に悲しんだり心配すると、肺の気が抑えられ、呼吸が浅くなり、胸が重くなり、意気消沈することがあります。

長期間の憂いは、免疫力を低下させ、風邪、咳、血痰、声のかすれなどの呼吸器系の病気を引き起こすこともあります。

また、肌にも影響を与え、じんましんや円形脱毛症などの症状を引き起こすことがあります。

中国有名な古典物語『紅楼夢』の林黛玉は典型的な例で、多くの悲しみや憂いが彼女の健康を損ないました。

【思は脾を傷つける】
思い悩むことで脾の働きが悪くなります。
脾は食べ物の栄養の運搬を担当しますが、脾が傷つくと食欲不振や腹の張り、便通の乱れなどが現れます。

ひどくなると、仕事や勉強、日常生活にも支障をきたすことがあります。

中医学では、思うことは脾の志(し)とされますが、思い過ぎると気の流れが滞り、脾に負担をかけるとされています。

自分で調整するのが難しくなったら、漢方の力を借りるのもよいでしょう。お気軽にご相談ください(メンバーの方のみ)

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