冷たい飲み物は飲むな!の冷たいって何℃なのか?
私が薬膳講師だと知っている方は、私に会うと「冷たい飲み物は止めています。」と言ってくださいます。
冷たい飲み物や食べ物は胃腸に良くないですからね。胃をいじめている事になるし、消化吸収排泄に関わる消化器系の内臓にも本当に良くないんです。
今までにも沢山書いて来ました。
生理の不調にもだし、美容面からもだし、不眠や、メンタル面でもだし…
で、冷たいものっていったい何℃以下のものを指すと思いますか?
冷たい飲み物かどうかを考えるには、体温と比較すると分かりやすい
10歳から50歳前後の健康な男女3,000人以上の体温の平均値は、36.89℃±0.34℃(ワキ下検温)でした。この調査によると全体の約7割の人が36.6℃から37.2℃の間に入りました。「平熱」にも個人差があって当然なのです。医学的に正しい測り方をすれば、37℃はむしろ平均的な平熱の範囲内だということがわかっています。
テルモ体温研究所サイトにはこう書かれています。
36℃無いのは少し低いですよ。
免疫力も落ちている状況です。
で、正常な体温を基準にすると、飲み物が冷たいのかどうかの基準になります。
腋の下で計った体温が36.5℃くらいだとしたら、内蔵の温度は37℃くらいです。
常温というのは、普通その部屋に置いてあるそのままの状態の温度ですよね?
となると、37℃の室温に置いてある飲み物や食べ物なら胃にとって冷たいものではありません。
でも、37℃の部屋に居ることはまずないでしょう。ということは、普通に常温と言って飲んだり食べたりしているものは殆ど胃にとっては冷たいものになる訳です。
食べ物は噛んでから飲み込むので、口の中である程度温められてから胃に入りますが、飲み物はダイレクトに胃に入って行きます。
だから、常温以上じゃなく、「温かいもの」、「沸かしたもの」が胃腸にとって適切な温度という事になります。
言い換えたら、37℃以下の飲み物は冷たいものということになります。
口の中の感覚を覚えておく
でも、いちいち温度計を入れて、飲み物の温度を計ってから飲むなんてことはしませんよね?私もそこまではしたくないです。
だったら、感覚で覚えておけば良いですね。
調べてみたら、人が感じる温度はこんな感じです。
そのまま美味しく飲める温度は42〜45℃くらい。
お茶などをガブガブ飲めるのは50℃くらい。
唇や舌が熱いと感じるのは60℃くらいで、少しずつなら飲める。
フーフーしたりすすらないと飲めないのは70℃
この感覚を覚えておけばアイスや冷蔵庫から出したばかりの
冷たいフルーツを食べたとしても、とりあえず食べた後にガブガブ飲める
程度の温度で紅茶やほうじ茶を飲んでおけば良いですね。
温度のお話をしましたが、食材には常温でも体を冷やす性質を持つモノが
あります。お茶で言えば緑茶や麦茶、ハトムギ茶、ウーロン茶は体を冷やすお茶です。
冷たい飲み物、食べ物を摂った後はこのような冷やす性質のお茶は、たとえ
常温でも止めて、温める性質の紅茶か、お白湯にしてください。
そして、ガブガブとは書きましたが、飲むときは少しずつです。
消化器系を指す五臓の「脾」は湿度に弱いのです。
だから、水浸しにするのではなく少しずつです。
冷たい飲み物の温度は何度以下の事を言うのか?
冷たい飲み物とは、内臓の温度、37℃以下の事を言います。
実際に37℃程度では美味しく飲めない温度です。現実的に美味しく飲める
温度は、42℃から45℃くらい。だいたいお風呂の温度(より若干高め)程度だと覚えておけばいいですね。
つまり、沸かしたもの、湯気が出ているものです。
このような温度の飲み物を一年中飲むようにしたら、脾が正常に働き
食べたり飲んだりしたものをしっかり栄養として吸収できるため、
健康でいられるということです。
日本人が体質的に弱い消化器系。レストランやカフェでもお白湯を出してくれるお店が増えて欲しいと願っています。
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