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しあわせのねだんから考えるお金の遣い方

角田光代さんのお金の使い方や金銭感覚にまつわるエッセイ本「しあわせのねだん」を読み終えた。

you are what you eat
という言葉に出会ったのは、病気じゃないのにずっと不調でどうすればいいのか分からず気力でなんとか身体を動かしていた20代だった。

お金の遣い方もまさにそれであることを、はたと気づかされたのがこの本。

三十代も後半に近づいた今、思うのは、二十代のときに使ったお金がその人の一部を作るのではないか、ということである。

しあわせのねだん

抜粋部分以外にも、あとがき・文庫版あとがきにかえて、の2項目にもこのことと同じようなことが別の背景をもとに言及されている。

39歳の今、20代で何にお金を遣ったのかは細かくは思い出せない。

ただ、私は稼ぎが少なかった。
だから生活費の支払いに必死であまりそれ以外にお金を回せる余裕はなかったように思う。
覚えていることは、謎の不調を改善するためにあれやこれやと試したり色々な病院とか整体院とか○○セラピーとかを訪れてみたりにお金も時間も使っていたことだ。

その甲斐あって、
ピラティスとヨガ、漢方と薬膳に出会えた。
これは私に合う先生に出会えたという意味も含んでおり、いずれも一発目や二発目で良縁に恵まれたわけではなかったが30代に間に合った。

そのお陰で、
30代、特に後半は気力・体力の衰えは感じるものの10代〜20代よりも心身ともに健康に健全に生きられている。

30代は初めての子育てに明らかに1番お金を費やした。
自分の采配でお金を使えない子どもにとっては、周囲の大人がどうその子のためにお金を使うかが彼らの土台の一部になっていくのだろう。
そう考えると、子育てにおいて、接し方はもとよりお金のかけ方も親として責任重大だ。

自分のためには、30代はやはりエイジングケアにかけるお金の割合が増えたように思う…。シワ・シミ・白髪。

40代はお金の遣い方を意識的に楽しんでみようかと思う。

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