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1.僧は何故坊主頭?
北陸など(浄土)真宗地域だと言われないが、禅宗の寺が多い地域とかだと気になるらしい。僧は坊主だという思い込みがあるらしい。
仏教では外見や肩書きを重視せず、行いを重視する。坊主頭・髭なし・綺麗な袈裟・どこかの宗派に属し僧(修行者)を名乗る等はお金儲けなどに有利なため外受けのパフォーマンスとしてしてるだけ。教義でしてるわけではない。寧ろこれらに拘ることは教義に反する。以下、細かく解説。経典や当時の状況等から考えてみる。
坊主頭や髭
最古の経典スッタ・ニパータ(経・集、紀元前3世紀頃)に、修行者は坊主頭に拘る必要はなく変に拘るのはよくないと書いてある。
紀元前のインドの衛生環境や剃刀のクオリティを考えると坊主頭維持してたら皮膚がやばいことになると想像出来る筈。髭も同様。
ちなみに、日本で見る仏像や絵は螺髪(らほつ、ぐるぐる巻いてあるヒンドゥー教の司祭階級バラモンの髪型)。坊主の仏像ってまずないのに僧は坊主でなければならないという思い込みはやめた方がいい。髪も髭も放置しボウボウの方が仙人っぽくて求道者っぽいと自分は思う。毛は穢れっていう思想が何故か日本にはあるから、それが坊主にする大きな理由かと。