#8北欧への旅/旅の目的ってスーツケース探すことだったけ?@ストックホルム&コペンハーゲン
エステルスンドの空港はとても小さくて、チェックイン業務も全て機械化されており、荷物のチェックインラベルも自分で貼ってコンベアに載せるまでセルフでした。こんなに合理化・簡素化されている空港は初めてです。
ストックホルムまでの飛行時間は1時間20分で機材はかなり小さめ。ストックホルムからコペンハーゲン行きフライトの乗り継ぎに少しゆとりがあったので、スカンジナビア航空のラウンジが使えるタイプのチケットを購入しておきました。
空港のレストランはどこもぼったくりレベルに高いので、チケットのアップグレードをしてもラウンジが使えるなら悪くないと思ったからです。
ラウンジ内にはゆったりくつろげるソファがあり、各種、アルコームを含む飲み物に種類の豊富なスープやパン、サラダなどのバフェがあるので、空港内のレストランでバカ高い食事をすること思えば安あがりでした。
ラウンジで少し休憩したあとに、スーツケースの追跡に向いました。わたしたちは現在は乗り継ぎをするだけなので、出発するターミナル内にいますが、荷物を管理する会社アビエーターの窓口に接触するためには、到着ロビーのバゲージクレームに行かなければなりません。
通常、出発ロビーを出てしまうとそのまま後戻りはできませんから、出てしまって乗り継ぎ便に間に合う時間内に出発ロビーに戻れるのかとちょっと不安になりましたが、いぇぃ、出るしかない!!
Mさんとふたりで到着ロビーに出て、ロストバゲージに関することを質問できる場所を係員に尋ねたところ、「あっち!!」と教えてくれたのでその方向に行ってみると、ありました。
先客がいて少し待ちましたが、事情を話しだしたら、そのフィリピン系ぽい女性こそがO氏と電話で話していた人のようで、彼女のほうから「グリーンのスーツケースの人ですね?(ニヤッ)」ときたので、それなら話は早い。
しかし、彼女いわく記録上はエステルスンドに送ったことになっているのでここにはないとの一点張りです。
疑っているわたしたちは、ここにあるロストバゲージの全部を確認させて下さいと申し出たら、「あそこにあるのが全部よ」と少し離れたところを指さして教えてくれました。
けっこうな量の迷子の荷物がまとめて置いてあるところに行き、Mさんとグリーンのスーツケースを探しましたがありませんでした。
窓口の彼女が次にあなたたちが滞在するところを、この書類に書いて下さいと言います。
わたしたちは考えました。
移動する旅を続けているので、下手に滞在先を書いてしまえば、また行き違いの元になるかもしれないと。現時点でみつかっていないのですから、今日、明日の滞在先を知らせたところでどうにもならないのでしょう。
結局、この先の滞在先を伝えず、2日から4日まではコペンハーゲンにいて、Mさんの日本への帰国便を教えました。もし数日中に出てきたらコペンハーゲン空港まで取りに行くから空港に留置きして下さいと念を押してそこを離れました。
コペンハーゲン行き乗継便の時間も迫ってきたので、到着ロビーにいるわたしたちは、再び、セキュリティーチェックを受け直して出発ロビーに向かわなければなりません。ストックホルムの空港は大きいです。走りました。😁
なんとかセーフ。
できることはここでもした。
それでもまだ、スーツケースの追跡劇に終わりは来ません。
Mさんのグリーンのスーツケースは迷子になって心細く、寂しくどこを孤独にうろついているのかと想像すると、無機質なものなのに情さえわいてきます。
気を取り直して、コペンハーゲン行きのフライトに乗り込みました。フライト時間は1時間10分ですが、フライトの出発が少し遅れたため予定より少し遅れてコペンハーゲンに到着しました。
空港にはコペンハーゲン近郊に住んでいるYさんが迎えにきてくれているはずです。
彼女はデンマーク人の夫を持つ日本人女性。彼女もまたライター、ジャーナリスト、デンマークの文化研究家として日本のメディアに関わるお仕事をされています。
最初にお伝えしたように、今回の旅が実現したのは、MさんがYさんと日本で会ったのよって話をしてくれたことから、はずみでデンマーク旅行をしようということになったのでした。
コペンハーゲンの空港に6日ぶりに戻ってきました。
朝、エステルスンドで預けた荷物がちゃんとターンテーブルから出てくるかとかなり不安になりました。なにしろ、Mさんがロストバゲージにあった、懐かしの場所ですから。
ドキドキしながら待っていたら無事にわたしたちふたりの荷物が出てきてほっとしました。到着ロビーを出たところで、無事Yさんとも会えました。
さて、ここでロストバゲージの経緯をYさんに説明しつつ、空港から列車でコペンハーゲンの中央駅に向いました。わたしたちはこの日のうちに3人でロラン島に向かう予定です。
Yさんは長年デンマークに住んでいますが、ロラン島には行ったことがないというので、このたび一緒に行くことにしたのです。
ロラン島までの75%引きのディスカウントチケット3人分をあらかじめYさんが買っておいてくれました。コペンハーゲン空港を4時16分に出て、ロラン島のマリボー駅には夕方6時半ごろには到着の予定のチケットだったのですが4時16分の列車が遅れてきました。
どうもデンマークの列車は日本のように時間厳守ではないようです。乗り換えの中央駅でロラン島行き列車のプラットフォームまで走りましたが、目前で列車は行ってしまいました。
あ〜あ。行っちゃった。
となったところで、Mさんのスマホにスーツケースの続報が届きました。つい、さっきストックホルムの空港でわたしたちの目で確認して、なかったスーツケースが実はストックホルムにあったとのことです。
なにそれ〜!!?😱😅
そして、スーツケースはあと2時間もしないうち、コペンハーゲン空港に着くとルフトハンザからの連絡です。
しばし考えました。🤔
どうせ予定の列車は行ってしまった。ここで逃すものか。遅れついでにスーツケース到着の6時半のフライトに合わせて空港に戻り、受け取ってからロラン島に向かおうということになりました。
スーツケースを手にできればこの先、荷物の心配なく楽しめるしこれから会う人たちに日本からのお土産も渡せます。
こうして、まだ解決していないMさんのスーツケース追跡劇ゆえ、コペンハーゲンで合流したYさんも"追跡チーム"の一員に加わりました。😱😅🤣
ちょいと疲れたので日本人女子3人、駅を出たところのカフェでお茶しながら、スーツケースの到着時間まで休憩することにしました。
しゃべる、しゃべる、しゃべりまくる。
ぺちゃくちゃ、ぺちゃくちゃ。
そして、スーツケースが着くころにコペンハーゲン空港に再び3人で引き返しました。
もうすぐです。
はてさて、スーツケース追跡劇に終わりは来るのでしょうか……🤔😱🤣😅
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