【誇り#2】ひとりの男に死ぬまで愛された
“ひとりの男”と言っても亡くなった夫のことだ。
「なーんだ」って言われそうだけど、長年連れ添った歴史のなかでお互いが一度の浮気をすることもなく、男女関係のもつれ?などを経験することもなく、どちらかが死ぬまで夫婦としての信頼関係をまっとうできたことは、シアワセであり、幸運なことだったと思う。
夫と初めて出会ったのは43年も前の10月のこと。わたしが16歳のときだった。当時、私立の女子校に通う高校生だったわたしは、英語が話せるようになりたいからと、英会話スクールに通うことを決