「人に任せる勇気」と働くママの葛藤
優秀な方ほど抱え込む
コーチングセッションをしていると、クライアントさんの思考を深く聞くので、その方の思考にそっと寄り添っていることが多いのですが、本当に優秀な方ほど、難易度が高いことも「当たり前」のように、自分でやりくりしていると感じます。
人に任せたり頼ったりするより、自分でちゃちゃっとやった方が、楽だし、確実。
そのような本音も聞かれます。
しかし、そんな優秀な方でも、子どもが増えたり、任される仕事が増えたり、重要なことが増すにつれて、「自分1人」でなんとかするというやり方だけでは、越えられない壁にぶつかり、葛藤している。。
人に任せた方が良いと分かっていながら、任せるハードルがある。任せることをしないで「なんとかする」ことに慣れているからこそ、このハードルを越える難しさがあると感じているので、自分の葛藤も含めて書き留めます。
※「優秀」という言葉を使っていますが、どなたにも優秀=強みがあるので、どのような方も優秀だと思って書いています。
やり方×時間で「なんとかする」
子どもが出来るまでは、他者による時間的な制約を受けることも少ないので、自分の采配で時間を使え、「時間をかけてなんとかする」ことに慣れている方も多いのではないでしょうか。
実際に、「なんとかする」ためには、「量」をこなすことも大切なので、時間をかけて量をこなすことで、「なんとか出来るスキル」も高まります。
(参考:質と量について考えた記事)
子どもが出来ると時間的な制約が出来ますが、そんな中でも優秀な方は、「やり方」を工夫することで、「時間」を捻出したり、やるべきことに時間を集中させることで、「なんとかする」をされています。
これは、過去の「量」をこなしてきた経験や、「なんとか出来た」経験から、時間の捻出方法や、行動を変えることを意識されていたり、自分なら出来ると思っていることで、本当に「なんとかする」行動に繋げているのだと感じます。
だからこそ、「なんとかなる」し、「なんとかしている」。少し大変な壁でも、ご自身の力で前に進んでいくことが出来ていて、素晴らしい能力だと感じます。
子育て期と仕事の役割増のタイミングが重なる
しかし、子どもが増えたり、仕事の量が増えたり、仕事の難易度が増したりすると、今までの延長線上の「工夫」だけでは、「なんとかする」ことが難しくなります。
ここで、改めて「量」をこなす時間が取れたり、スキルアップのための学びの時間が取れたら良いのですが、子育て中だと時間の捻出が難しい。。
そんな中、「なんとかしよう」と頑張れるので、持ち帰り仕事をが増えたり、自分でなんとかする方法を考えても限界がくる。。
ここで大切なのが、「どのように視点を変えるか」。
日々忙しく、目の前のタスクも多い中で、このままでは壁にぶつかってツライ状態である現状を把握し、「本当はどうしたいか」、3年・5年先を考えながら、考えることが大切です。
私の失敗談:キャパオーバーまで気が付かない
私は、子どもが1人の時は、ワンオペ育児の時もなんとかなっていたし、飲み会の予定やどうしてもやりたい仕事、学びたいことがあれば、パートナーとスケジュールを調整し、なんとかやりくり出来ていました。
大人が2人に対して子どもが1人の時は、もちろん子育ての大変さはあれど、「大人のペース」で物事を進める日があっても、他の日で調整すればバランスが取れました。
しかし、子どもが2人になってから、その構図が変わったと感じています。
大人が2人に対して子どもが2人。この時期から、我が家は「子どものペース」で物事を進めることがデフォルトになり、ワンオペ育児が続くと余裕がなくなり、「イライラかあちゃん」になっていったように思います。
これは、子どもの成長によるコミュニケーションの変化もあると思いますが、子どもの人数による数の力、も大きな要因となったと感じています。
さらにそのタイミングで、私は異業種転職をして、仕事が大変になり。。
「想定していた」と思っていたことが、子育てにおいても、仕事においても、「こんなはずじゃなかった~」が増え、キャパオーバー。
結果として、私の考え方ややり方そのものを変えないと生活が回らない、そんな状況になりました。
事実の把握→振り返り→スモールアクション
このタイミングで、コロナ禍に入り、我が家は「チーム育児」に舵を切ることが出来たのですが、物理的な「チーム育児」(家に大人が2人居る状態)から、本当の意味で「ファミリーチーム化」が出来たのは、最近のこと。
次世代ファミリーコーチングに出会いコーチングを学びながら日々「事実の把握→振り返り→スモールアクション」を繰り返したことで、自分を知り、ファミリーを尊重し、在りたい姿に向かって行動出来るように変化していると感じますし、チーム化したことで、本当にラクになったと感じています。
子育てって楽しい
シンプルですが、そのように感じる時間が増えたと思っています。
私の場合はキャパオーバーでイライラかあちゃんになるまで、自分で抱え込むことを続けてしまったわけですが、もっと早く「ファミリーチーム化」の視点を持てていたらどんだけ良かっただろうと、思わずにはいられません。
(おそらく、大きな失敗をするまでは、周囲に何を言われても改善出来なかったと思いますが。。笑)
「イライラかあちゃん」の私が3人育児を楽しめるように
2人育児の時の「イライラかあちゃん」のままだったら、今のように3人育児を楽しめなかったかもしれない。。と思うことがあります。
もちろん、育児をしていると、大変なこと、イライラすること、怒ること、ネガティブな感情が出てくることも多いです。しかし、そんな中でも自分で「本当はどうしたい?」を問うことが出来るので、自分の本当の気持ちに気付いたり、そんな気持ちになる自分を肯定したり、自分の中で感情を処理する選択肢が増えていると感じています。
3人育児を楽しむ
「ファミリーチーム化」の視点を持ったことで私だけでなく、家族の未来も明るくなっていると感じています。
「なんとかする」を頑張らないで!
多くの働くママは、「なんとかする」を1人で抱え込み、頑張って日々の生活を回しているのではないでしょうか。
ぜひ頑張れてしまう優秀な働くママに伝えたい。「なんとかする、を頑張らなくて良いんだよ!」と。
ファミリーチーム化の視点を持つことで、「人に任せる」ことのハードルが下がり、勇気がなくても自然と任せることが出来るようになります。
パートナーのことを尊重したり、子どもの好きなところを見たり、周囲に「助けて」だけでなく「ありがとう」を伝えやすくなります。
さらに、仕事においても、後輩に任せたり、上司に相談したり、頑張らないで出来るようになります。
これらは、コーチングをベースにした、ほんのちょっとのコミュニケーションスキルがあれば、気付いたり、意識したり、変えていくことが可能です。
「なんとかする、を頑張らなくて良いんだよ!」
真面目で優秀な女性ほど人に任せるのは得意ではなかったり、慣れないこと。だからこそ、「人に任せる勇気」を持つための一歩を踏み出してみませんか?
そんな私だからこそ伝えたい
この2月、コーチングコミュニケーション講座0期~復職準備編~を開講します。
ぜひ育休中の方や復職して間もない方など、今のタイミングで、コーチングに触れ、自分を知り、ファミリーチーム化の視点を育んで欲しいと思います。
詳細はこちら
気付いた今がはじめ時!
私のように失敗してから学ぶのではなく、先人の失敗を活かし、事前の準備をしてくださいね。
詳細を知りたい方は、無料の個別相談も実施していますので、ご連絡お待ちしています。
最後までお読みただき、ありがとうございました。
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