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くだらないってなんだろう
くだらないものなんて、ない。
こんなふうに思っています。
何気ない毎日の普通の風景や、
あたりまえにある日常が、
実は大切なものなのだと思います。
うまく言葉が出てこないけれど、
ああなんかいいかもしれない、
でもしょうじきいうとつらいかな、
本当はこうしたかったんだよねという、
心の底から思っていたことや、
いつも見上げていた天気の話、
きょうはからだの調子がいいぞ!とか、
ちょっとだるいなあどうしよう、
あんなふうに言われて嫌だった、
傷ついた、あれは傷ついた、
梅の花が咲くかもしれないよ、
最近、蛍みなくなったなあ、
寒いけれど、海見に行こうよ!、
はやくあったかくならないかな、
男子がスカートみたいな、
丈の長いズボンのようなものはいても、
着物みたいでなんかいいんじゃない?、
ガソリン高いよね、、、
寒くて眠れないよ、
今年はいい歳になるといいな。
何気ない話なんだけれど、
体温にふれるような、
あったかいお話。
ときには愚痴もいうかもしれないけれど、
誰かを傷つけるものじゃなかったら、
ぼそっとアスファルトへ愚痴をこぼしたり、
冬の空へ息を吐くと、
なんでこんなに白いんだろうと、
子どものときに思ったっけって、
白い息を吐いていたなと、
感慨深く思っていた。
くだらないものこそ、大切にしたい。
くだらないものなんて、ない。
思いやりのある言葉も素敵だし、
愚痴をこぼしてもいい、
でも、あきらかに、
誰かを傷つけたり、けがさせたり、
心を痛めたりするようなことを、
言ってはいけない。
結論はないけれど、
友だちかはわからないけれど、
そばにいてくれると安心して、
きょうどうしようか?って聞いてきて、
そうだね、どうしようかと聞きかえす。
なんかおれ手が荒れちゃってさって、
言ってみたら、
えっ、手を洗いすぎているの?と、
聞いてくれるかもしれない。
そんなくだらないことばかり、
言っていないでと言われたり、
自分はあんまりくだらないなんて、
思わないけれどと、
返事するかもしれない。
人の数だけ言葉があり、
人の数だけ考えがあり、
人の数だけ気持ちがあります。
どれが正解とかじゃなくて、
ああこんな人もいるんだと思い、
違うよと言わなければいいのではないかと、
思います。
高みを目指していたり、
何かに夢中になると忘れてしまいます。
このような、
ごくあたりまえな光景こそが、
実はいちばん大切なんだって。
ずっと仕事のことを考えていたり、
ああ嫌だなとため息を吐き続けていたり、
同じことを継続するほうが楽なんです。
でも、
このようなくだらないと思えることは、
なにものにもかえがたい、
かけがえのないもの。
もちろん仕事も大切だし、
お金も大切、
愛することも大切だし、
友だちも大切、
ひとりの時間も大切だし、
自分のことを愛することも大切。
このようなことのなかに、
くだらないと思うようなことも、
加えたい、
加え続けたいと思うようになりました。
なんか人間らしいと思います、
人間臭さがあって、いい。
共感って、
くだらないことから生まれると思います。
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