矢樹 純

【小説家/漫画原作者】小説最新作『幸せの国殺人事件』、『不知火判事の比類なき被告人質問…

矢樹 純

【小説家/漫画原作者】小説最新作『幸せの国殺人事件』、『不知火判事の比類なき被告人質問』、第73回日本推理作家協会賞短編部門受賞作収録『夫の骨』発売中。/漫画『バカレイドッグス』シリーズ、映画化作品『女囚霊』、ドラマ化作品『あいの結婚相談所』発売中。

マガジン

  • 【よりぬき】やぎのおたより

    矢樹純の無料メールマガジン《やぎのおたより》の一部を掲載します。《やぎのおたより》では高大生3人を育てる小説家兼漫画原作者の地味でハードな毎日を週に一度、日記形式でお届けしています。もしご興味がありましたら、お試しで構いませんので、ぜひご登録をお願いいたします(※バックナンバーは過去1か月分まで読むことができます)→form.os7.biz/f/44a429e7/

  • 生きていくためにやるべきこと

    作品を書いて、これからも生きていくためには、今のままのやり方ではいけないと気づきました。「不人気作家なので単行本が売れない」→「連載打ち切り」→「どうにか次の企画を通して新連載を起ち上げる」→「結局単行本が売れない」のループから抜け出す方法を考えていきます。

  • 『或る集落の●』 「べらの社」試し読み

    Kindleストア等で発売中のホラー短編数『或る集落の●(あるしゅうらくのまる)』収録の「べらの社」試し読みページです。

  • どうにもならないけど、どうにかなりたい

    どうにもならない一面を抱えながら、どうにかなりたいと願って生きてきました。創作と関係のない話もありますが、楽しんで読んでいただけたら嬉しいです。

  • 『夫の骨』ができるまで

    4/12発売のミステリー短編集『夫の骨』(祥伝社文庫)について書いていきます。

最近の記事

  • 固定された記事

『ほねがらみ』の一部内容と自作「べらの社」との類似について

 自分にとって、大切なお知らせです。 ※簡潔に内容だけ知りたい方は、以下のTwitterのツリーをお読みください。  何度かこのnoteでも書かせていただきましたが、自分は2012年に小説家としてデビューしたもののデビュー作が売れず、なかなか次の本が出せない時期がありました。  その数年間は漫画原作の仕事をしながら、長編や短編のミステリー、ホラー作品を編集者の方に読んでいただいたり、賞に応募したりと、再デビューのために小説を書き続けていました。  この時期に書いた作品は、

    • 10/19 『キクニの大回顧展国樹由香展』へ

      5時40分起床。部活に行く高2次女を起こしたあと、夫が選定したモッコウバラの枝を捨てられる長さに切ってまとめ、ゴミに出してからランニングへ。Audibleで万城目学先生の『あの子とQ』を聴きながら、林脇の2.4kmのコースを走ってきた。 今朝は珍しく霧が出ていて、思いがけず幻想的な景色が見られた。 メルマガを書いて起きてきた上の子達と洗濯物を干し、朝食をとる。それから少しだけ仕事。文庫の初校ゲラの赤入れを2ページ進め、そのあとは身支度して夫と駅へ。電車で吉祥寺へ向かった。

      • 『血腐れ』発売

        矢樹純の最新作となるホラーミステリー短編集『血腐れ』が本日、新潮文庫にて発売となりました。 新潮文庫では2冊目から背の色を選ぶことができるのですが、迷わずタイトルにぴったりの赤を選択しました。想像以上に目を惹く仕上がりです。 新潮社の作品ページに第一話の「魂疫」が丸ごと読める試し読みをご用意いただいております。こちら、カバーの不穏さに負けない凝ったデザインで大変素敵ですので、ぜひ読んでいただければと思います。 こちらの『血腐れ』は2021年から2024年にかけて『小説新

        • 10/12 掌編の矛盾に書きながら気づく

          5時40分に起きて、花壇の手入れをしてからランニングへ。Audibleで桂望美先生の『地獄の底で見たものは』を聴きながら、久しぶりに林の中の遊歩道まで行ってきた。 夏の間は虫が多くて避けていたのだが、この時期になると木々や花々が目を楽しませてくれて心地良く走れる。ただ林にやたらとたくさんジョロウグモが大きな巣を張っているのが少し怖い。 帰宅してメルマガを書き、ハロウィンのお菓子を吊るす飾り(子供達が小さい頃に手作りした)を追加で飾って洗濯物を干す。子供達は今日は全員自分で

        • 固定された記事

        『ほねがらみ』の一部内容と自作「べらの社」との類似について

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        • 【よりぬき】やぎのおたより
          6本
        • 生きていくためにやるべきこと
          17本
        • 『或る集落の●』 「べらの社」試し読み
          6本
        • どうにもならないけど、どうにかなりたい
          4本
        • 『夫の骨』ができるまで
          4本
        • 『がらくた少女と人喰い煙突』を読んでもらうためにできること
          8本

        記事

          10/10 ゲラが上がり次女が17歳になる

          5時10分に起きて掃除機をかけ、お弁当を作ろうとして食洗機が作動していないのに気づいた。昨晩、スタートボタンを押し忘れたらしい。食器を手洗いしていたら作業が遅れ、お弁当作りの途中で娘達を起こしに行く。そして今日が17歳の誕生日の次女におめでとうを伝えた。 お弁当を詰め終えてランニングへ。Audibleで辻村深月先生の『本日は大安なり』を聴きながら、いつもより短めに2.2km走ってくる。 しばらく雨で走れなかったので気分がいい。たまに公園で見る白黒の猫に会えたのも嬉しかった

          10/10 ゲラが上がり次女が17歳になる

          10/8 『Jミステリー2024 FALL』発売日

          5時10分に起きてお弁当を詰めて娘達を起こす。朝から雨だったのでランニングは休み。radikoで『伊集院光 深夜の馬鹿力』を聴きながら筋トレをした。そのあと花壇の手入れをしてゴミ捨てしてくる。 学校のプリントの整理をして次女の模試の申し込みをしてから『Jミステリー2024 FALL』の発売日なので告知をする。 洗濯と朝食を済ませてコーヒーを淹れ、仕事のメールに返信して『撮ってはいけない家』の再校ゲラの赤入れを4ページだけ進めた。 今日は午後から次女の高校のPTAの役員会

          10/8 『Jミステリー2024 FALL』発売日

          10/4 実はイギリスに行きたい

          なぜか4時40分に目が覚めたので、溜めてしまったメルマガを2日分書いて大学1年の娘を起こす。膝に違和感があったためランニングは休み。ローラー台で自転車を漕ぎつつ河崎秋子先生の『土に贖う』を読んだ。 その後、メルマガをもう1日分書いて半分ほど見直したところで洗濯が終わったので、起きてきた大学2年の息子と干す。それから朝食と身支度を済ませて小学校へ向かった。 今日は当番ではなかったが、読み聞かせボランティアのミーティングで来月行う図書イベントの打ち合わせをすることになっていた

          10/4 実はイギリスに行きたい

          10/1 怒涛の一日

          ※なかなかnoteの更新ができずにいたのですが、せっかくアカウントがあるのに何も書かないのも勿体ないので、無料メールマガジン《やぎのおたより》の日記を不定期に転載していこうと思います。 4時に目を覚ますと、今日から沖縄に修学旅行に行く高2次女もちょうど起きたところだった。次女の身支度が終わるまで昨日の分の日記を書き、カレンダーに今月の家族の予定を記入する。そして5時過ぎ、次女をバイクで駅まで送る。羽田空港に6時半集合なのだが、この時間はバスが走っていないのだ。 台風の影響

          10/1 怒涛の一日

          がんべの兄弟

          こちらは2015年に矢樹がKindleで個人出版したホラー短編集『或る集落の●(まる)』に収録されている「がんべの兄弟」という短編小説です。 すべて無料ですので、スクロールしてお読みください。

          がんべの兄弟

          メフィストで新連載スタートです

          10/25発送の「メフィストVOL.9」より、矢樹純の新連載となるホラーミステリー長編「撮ってはいけない家」がスタートします。 映像制作会社でディレクターとして働く主人公・杉田佑季(すぎたゆき)が、風変わりなアシスタントディレクターの後輩・阿南幹人(あなんみきと)とともに、ホラードラマのロケハンのために山梨県北部のとある集落の旧家を訪ねるところから物語は始まります。 その旧家にはある恐ろしい曰くがあるとされており、さらにはドラマの企画の関係者の周辺で怪異とも言える不可思議な

          メフィストで新連載スタートです

          映画『女囚霊』本日公開です

          加藤山羊×矢樹純原作の映画『女囚霊』が本日9/22(金)、いよいよ新宿バルト9ほか全国で公開となります。 舞台はとある女性刑務所。女性受刑者達の間で「入った者は死ぬ」と噂される懲罰房に、殺人で服役中の受刑者が連れていかれ、そこから主人公をはじめとする同じ房の受刑者たちに、様々な怪異が降りかかります。 危機を逃れようとした女性受刑者達は、どうにか助かるための情報を得ようと奔走します。その過程で主人公は過去に刑務所内で起きた恐ろしい事件について知ることになり、そこから本当の恐怖

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          『幸せの国殺人事件』本日発売です

          矢樹純の最新刊となる長編ミステリー『幸せの国殺人事件』が本日、ポプラ社より発売されました。 自分の作品としては初めての、小学校高学年くらいの年代から読んでいただける小説です。 神奈川県藤沢市を舞台に、オンラインゲームを通じて仲良くなった中学生の3人組が、ある動画を見たことをきっかけに、地元の廃園となった遊園地を巡る事件に巻き込まれていきます。その事件の鍵となるのは正体不明の人物が制作したとされる幻のインディーゲームで、3人は事件の真相とともにゲームに隠された謎を解くために奔

          『幸せの国殺人事件』本日発売です

          『不知火判事の比類なき被告人質問』ご紹介記事などをまとめました

          連作法廷ミステリー『不知火判事の比類なき被告人質問』(双葉社)、発売から一か月が経ちました。 割と好意的な感想をいただくことが多く、苦労した甲斐があったと作者としても喜んでおります(裁判の流れを分かりやすく、且つ退屈させないように描くのが毎回大変だったのです…)。 また書評などでも取り上げていただき、感謝しております。 以下、『不知火判事の比類なき被告人質問』をご紹介くださった記事などをまとめてみました。 書評家の杉江松恋さんと若林踏さんのYouTubeチャンネル「ミス

          『不知火判事の比類なき被告人質問』ご紹介記事などをまとめました

          連作法廷ミステリー『不知火判事の比類なき被告人質問』発売

          矢樹純の最新作『不知火判事の比類なき被告人質問』が本日、双葉社より発売となりました。 『不知火判事の比類なき被告人質問』は、風変わりな左陪席の裁判官である不知火春希判事が、横浜地裁を舞台に、毎回《他に類を見ない》被告人質問でそれまでの審理をひっくり返し、隠されていた真実を明らかにする――という連作法廷ミステリーです。 30代のニートの娘がシングルマザーの母親を殺害した事件の裁判で、被告人が取った《ある不可解な行動》。その驚きの理由が、不知火判事の被告人質問によって明かされ

          連作法廷ミステリー『不知火判事の比類なき被告人質問』発売

          『マザー・マーダー』細谷正充賞を受賞しました

          昨年末に光文社から発売された連作短篇ミステリ『マザー・マーダー』が第五回細谷正充賞を受賞しました。 細谷正充賞は、書評家の細谷正充さんがその年に発売された新刊から、ジャンルを問わず優れた5作品を選出する賞です。 『マザー・マーダー』は自分にとって、デビュー9年目にして初めての連載作品であり、初めて挑戦した連作短篇であり、そして初めて四六判の単行本として出版された、とても思い入れのある作品です。 受賞が叶わず文庫でデビューし、そのデビュー作が売れずに何年も次作が出せなかった

          『マザー・マーダー』細谷正充賞を受賞しました

          新連載『幸せの国殺人事件』スタート

          本日、ポプラ社のWEB astaにて矢樹純の新連載『幸せの国殺人事件』がスタートしました。 こちらは矢樹純の小説としてはおそらく初めて、小中学生でも読める作品となっております。 ポプラ社に対しては、絵本や児童書など子供向けの本が多いというイメージがあったので、ご連絡をいただいた時には「自分のような嫌な話ばかり書く作家になぜ…」という戸惑いもありました。ですが編集者さんとの初めての打ち合わせで「平山夢明先生の『ダイナー』もポプラ社です」というお話を伺い、「ぜひとも書かせてもら

          新連載『幸せの国殺人事件』スタート