(新々)三つ子の魂百までも 24
「でも、憑依されたら恐ろしい、命を狙われたらもっと怖い。
辞めましょう、こんな危険な事は・・・・」
と、僕は真剣な想いを込めて能天気な裕美さんに云うが
しかし、裕美さんは、
「そんな事でどうするの?真実を解明してこそ、真の探偵でしょ。
悪に屈してどうするの!」
と、僕を叱るように言い、更に
「この事件を解決できるのは・・・・・」
と、裕美さんは上を見上げ、何故か右腕を天に向け、更に人差し指を、立てる
「天の神様。私だけですね。この事件を解決出来る人間は!」
と、自信過剰とも思える言葉を発する。
「そうです!飯島さんだけです。私はそう信じます。
きっと神もそう思っているはずです。
私が、迷宮入りした事件を解決した様に、飯島さんがこの事件を解決するのです。」
と、林田は裕美さんを乗せるつもりなのか、
お調子者の軽い発言。
…おだてやがって、林田の奴、許せん。締め落とすぞ!…
と、林田を憎む心が一瞬であるが湧いた。
僕は強い語調で林田に
「今回も裕美さんが中心になって事件に向かう。だから、
記事が売れた時の取り分は、裕美さんが一番多いはずだ。
前回のみたいな事しない様に!」
「解りました。・・・そんなに睨まないで下さいよ。
前回のお礼もしますから・・・」
と、申し訳無さそうに言った。
「そんな、お礼なんて・・・(^.^)」
と、微笑みが嬉しさを表している裕美さん。
何とも、言えない可愛い😍仕草。
何故か僕も嬉しくなる。
…完全に裕美さんに恋している。いつからだろうか?
こんな想いを感じ始めたのは……
「で、飯島さん。霊を呼び出すのはいつにしますか?」
と、具体的に林田は聞いてきた。
「私、丑三つ時にやってみる。毎日やれば、出てくるでしょうね。
会話ぐらいは出来るでしょう。」
「裕美さん。一人でやるのですか?
僕も一緒に居ましょうか?」
「私は、どうしましょうか?」
と、林田が聞いた。
「そうね・・・。じゃ、明日の午前1:30に此処に集合する?
此処で呼び出すわ。」
「そんな簡単に呼べるのですか?」
と、僕は聞いた。
「呼べ出せなかったら、その次の日もするわ」
と、簡単に言うが、そんな事を毎日していたら、
僕は寝不足になってしまう。
「大丈夫よ。直ぐに来るわよ。見てなさい直ぐに解決するわよ。」
と、心配している僕を尻目にまたもや、楽観的な発言。
「公ちゃん、今の内に昼寝しときなさい。」
と、言われれたが、今から追跡の仕事を頼まれている。
寝る訳にはいかない。(仕事の内容は省略します。この事件とは
関係しないので)
「では、明日の夜中1:30に此処に集合という事で決定しました。」
と、林田は嬉しそうに言うが、僕は苦虫を噛み潰した想いだった。
そして、約束の夜中が来る。
その前に読者の人に伝えておきます。
僕は一人では不安だったので、僕の双生児の兄 修にも
この事を相談して、その時刻に来てもらいました。
頼りになるのが、私の兄です。
もう一人の美乃は、役立たずです。
[詳しくは、(続)三つ子の魂百までも に書いてあります]