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鋭利なちくわ(410字)(1分で読める小説)
「社長、遂に出来ました。
新しいちくわが完成致しました」
と、喜び勇んで駆けて来たのは、
弊社の開発部長である。
「どんな、ちくわかね?」
訝る社長。
部長は、ちくわを差し出し
「これは、世界初の『鋭利なちくわ』です。」
「えいりなちくわ?」
「そうです。『鋭利なちくわ』です。
これを売れば大儲け間違い無いです。
必ず、売れます」
「何故売れるんだ?こんなヘンテコな形のちくわが?」
「社長、これはちくわと言っても、武器にも使えます。
今世界各地で起こっている戦乱の武器として役立ちます。
そして、いざとなったら食料にもなります。
ある時は武器になり、そしてある時は食料にもなる
二刀流のちくわです。これを売り出せば大儲け
間違い無いです。」
そして、鋭利なちくわは世界各国の戦場に売りだされた。
だが、多くの犠牲者が出てしまう。
鋭利なちくわを知らずに食べた為である。
食料にするには、調理する方法があるのだ。
使い方を間違えた兵士達は、
哀れなにも命を落とした。