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三つ子の魂百までも(番外編)




公一は激怒した。
今、人気の作家の有名な小説を読んだのだが、公一には理解出来なかったからだ。
言葉の意味も解らない。

こんな難しい小説を読んで、理解出来る人が本当にいるのか?
と言う疑問が湧き出てきた。
それとも私が、愚か者なのだろうか?


文章も惑わす様な表現で、理解できない言葉が並んでいる。

公一は思った。
小説とは、文学とは、きっと優秀で繊細な心を持つ人しか読めないのだと。
また、優秀な人しか理解出来ないのだ!
愚か者の自分には無理なのだ!
「また本が嫌いになってしまった」と、言う 自分が居た。

今度、修にこの本を読んでもらおう。

裕美さんでは、難しいだろうから、修の方が適任者だ。

小説を読んで、理解に苦しむ表現や想像出来ない時があります。
私は小説を書き出す前は、何となく本を読んでいました。
解らない表現はそのままにして読んでいました。
でも、まがいなりにも、小説を書き出してから、難しい表現や難解な言葉を
使う事が良い事なのだろうか?と思い始めました。

有名作家の本を読むと、本当に理解出来ない表現が出てきます。
文学的には、素晴らしいのでしょうが、私には理解出来ないし、
その様に表現しなくても、簡単に書けるはずであると思ってしまいます。
多くの人が賞賛する小説を読んでも、自分に理解出来ない時、
悲しい気分になるのですが、同時に小説を嫌いになる瞬間でも
あります。
やはり、小説は娯楽であって欲しい。
誰もが楽しく読める小説。

老若男女が楽しめる小説を、私は書きたいと思っています。
また、書きたいです。
たとえ、人から「幼稚な小説」と言われても!
たとえ、売れる事がなかったとしても!

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