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どっちが太る?じゃがいも 300 kcal vs. アーモンド 300 kcal ;じゃがいもの正体

1. この記事を読むとじゃがいものよい事がこれまでよりも少しだけわかります


じゃがいもは、炭水化物が多くて、エネルギー(カロリー)が高い。そんなイメージはありませんか?
そのため、時に、じゃがいもは、穀類と同様の扱いがなされることもあります。しかし本当にそうでしょうか。

下の表は、食品100 gあたりの栄養価を示したものです。これを見ると、じゃがいもは「いも類」であり、穀類じゃないことを思い出します。
つまり、他の穀類に比較して、じゃがいもの100 g当たりのカロリー(59 kcal)と炭水化物(8.5 g)はずいぶん低く、食物繊維(8.9 g)やカリウム(410 mg)はずいぶん高い食品といえます。

よって、じゃがいもは、穀類(主食)とは別に、食生活の中に適宜とりいれたほうが栄養価の問題だけでなく、食事のバラエティという観点からも豊かになるように思います。

2.関連論文の紹介

権威ある栄養学ジャーナルであるThe American journal of clinical nutritionの最新号に掲載されていた論文:

French-fried potato consumption and energy balance: a randomized controlled trial.

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/35179193/

じゃがいも(フレンチフライポテト)は太る食材なのか?」ということを調べた研究です。

ワタシ、勉強不足で知らなかったのですが、じゃがいもを食べると、太ったり、糖尿病になったりするリスクが高いことがいくつかの一流ジャーナルで報告されているようです。

一方、アーモンドは低GIで、太りにくく血糖管理や血清脂質の管理にも効果的であるという複数の論文が、これまた世界的に権威のあるジャーナルで発表されています(これは知っていました)。

この健康に良くなさそうと考えられがちなじゃがいもと、健康に良いと考えられそうなアーモンドを、体脂肪量の変化の有無という観点で対決させたのです。

フレンチフライポテトまたはアーモンドを、30日間、同じカロリー(300 kcal)だけ研究対象者(各60名)に食べてもらいました。

この結論は、フレンチフライポテト(300 kcal/210 g/日×30日間)を摂取した人々とアーモンド(300 kcal/50 g/日×30日間)を摂取した人々の「体脂肪の変化量」は同じレベルでした。
つまり、じゃがいも製品が太りやすい(体脂肪が増加する)とはいえないということですね。

いずれの食材も食べたエネルギー(カロリー)は300 kcalと同じなので、体重や体脂肪は同じように増加します。
あたりまえといえば、あたりまえの結果ですね。

※この記事は、論文内容をかなり端折っていますので、興味のある方は本文にアクセスして確認されてくださいね。

さいごまでお読みいただきありがとうございました。
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