大晦日のテレビ番組【昭和】
1970年~1980年代の大晦日の話です。
12月31日は朝から大掃除。
自分の部屋はもちろん終わったら洗面台、冷蔵庫掃除の手伝い、自転車磨く。
最後は玄関を綺麗にして掃除終了。
きれいになった場所にしめ縄を飾る。
それが大体4時半ごろ。台所では母親がおせちの準備を始めている。紅白なますを作り、黒豆、田作りを煮て、昆布巻き、かまぼこ切って綺麗に並べる。
もうひとつ、私の実家では
【こんにゃくを食べないと年を越せない】と言われていて、こんにゃくをねじる手伝いをさせられた。灰色の板こんにゃくの真ん中に切れ目を入れておいてそこを手で押すとクルンとなってねじれたこんにゃくが出来る。それをよくわからない味付けで煮る。手綱(たづな)こんにゃくというらしい。
こんにゃくが嫌いだった私はその手伝いが本当に嫌だった。手がこんにゃく臭くなるのも嫌だし、なんといっても
【こんにゃくを食べないと今年を越せない】という強迫。
※祖母が亡くなるまでこの慣習あり
大晦日の夕食は質素だった。
ぶりのお刺身が少しと、ご飯とお味噌汁。
こんにゃく。それとお重のおせちを31日夕食に少し食べる。
黒豆とかきんとんなど。
質素な夕食を食べ終えると、急いでお風呂に入ってテレビの前に座らなくてはいけない。
大晦日と言えば、レコード大賞と紅白歌合戦。
私は歌謡曲が大好きだった。
山本リンダ、麻丘めぐみ、桜田淳子、幼稚園から帰ると1人で歌手ごっこをして、ごきげんに昭和歌謡を唄っていた。
一番心に残っているのは、石川さゆりが【津軽海峡冬景色】何かの賞をとったシーン。
1977年。日本レコード大賞ではない別の歌謡番組だったかもしれないがこの時の石川さゆりが最高だった。
前奏が始まり
♪上野発の夜行列車降りたときから~青森駅は雪の中~♪
時折涙で声が出ない
泣きながらサビに入るところは何度見てもよかった。
この受賞シーンは、私たち姉妹の娯楽となった。
姉が司会者役、私がさゆり役、飽きたらその逆を交互に演じて
あーでもない、こーでもないと2人で延々と繰り返し遊んでいた。
1981年マッチが新人賞をとった時も印象に残っている。
『ギンギラギンに、さりげなく』
ただでさえ音を外すマッチが泣きながら
🎵ギンギラギンにー
のところの、ギンを外しまくる。
やんちゃキャラの涙にキュンときた。
トシちゃんヨッチゃんも駆けつけて、たのきん勢ぞろい!
1985年、1986年中森明菜ちゃん連続レコード大賞受賞も覚えている。
【デザイアー】と【ミ・アモーレ】絶好調だった。
ふっくらしていた明菜ちゃんのウェストが本当に折れそうで鎖骨が目立ちすぎるくらい瘦せてきたのがこの頃だった。
新人賞受賞シーンで印象に残っているのは
シブがき隊
【100%…SO かもね】というイカした曲名。
やっくん、もっくん、ふっくんの3人
振り付けも一生懸命、初々しさが忘れられない。
ジャニーズの先輩マッチと俊ちゃんが駆けつけて、泣いて歌えないやっくんに温かいエールを送っている様子に胸を打たれた。
♪かもね、か~もね SO~か~もね♪
くせになっちゃう、かも、ね?♪
レコード大賞が終わると次はNHK紅白歌合戦が始まる。
紅白歌合戦は生放送生中継なので、レコード大賞受賞メンバーは紅白歌合戦オープニングに間に合わないというハプニングは恒例。
そのライブ感がテレビの前で見ている私にはドキドキで楽しかった。
駆けつけた歌手に司会者が
「レコード大賞受賞おめでとうございます!」
息を切らしながら
「ありがとうございますっ」と答える歌手。
そしてトップバッターはだいたい元気な若者の歌、トリは演歌歌手。
この流れだった。
紅白歌合戦は勝ち負けを決める。審査員がいて紅白のどちらが良かったか審査して決めるのである。
そこで私が初めて知ったのが【日本野鳥の会】の存在だ。
紅白を見るたびにこの【日本野鳥の会】について興味が湧いてきた。
どうやったら入会できるのか、普段活動は何をしているのか、紅白歌合戦の客席に野鳥の会として行きたいなぁと真剣に考えていた。
懐かしいな・・・
昭和の大晦日は大掃除から始まり、こんにゃくを挟んで、レコード大賞、紅白歌合戦日本野鳥の会で終わる。
そのあと母の作る年越しそばを食べて除夜の鐘を聞いて新年を迎える。
大人になっていつのまにか日本レコード大賞、紅白歌合戦も見なくなり
【日本野鳥の会】のことも忘れていた。
久しぶりに昭和の大みそかを振り返って思いのほか楽しかったです。
こちらクロサキナオさんの企画に参加しました!
楽しい企画いつもありがとうございます。
マガジン運営、このように毎月イベント企画でnoteを盛り上げているリーダーシップ溢れるクロサキナオさんですが
最近の記事に、ナオさんの本音が書いてあってこれを読んだら
ますます応援したくなりました。
しみじみ【津軽海峡冬景色】というのは名曲だなぁと思います。
作詞を手がけた阿久悠さんは
ジュリーの【勝手にしやがれ】ピンクレディの【UFO】なども作詞しています。
【阿久悠名言集】に以下の言葉があります。
続けることがなぜ大切なのかというと、
続けることによって違う方法論を
編み出さなければ
続かなくなってくるということなんです。
また、続けることが一つの刺激にもなってくる。
継続のためにおりおり新しい方法論を考える、
自分を刺激する努力をする。
と、これは単に日記のための方法論ではなく、
僕の人生そのもののような気がします。
阿久悠さんの名言をもうひとつ紹介
最後まで読んでいただきありがとうございました