年金は何歳からもらうのが得か?①
年金の受け取り方
年金の受け取り年齢は、現在は基本的に65歳です。
でも申し込めば60歳からもらえる「繰り上げ受給」も出来ます。
但し1ヵ月繰り上げるごとに0.4%減額されて、その金額が一生続くのです。
逆に65歳より後に遅らせて受給開始するのが「繰り下げ受給」」で、1ヵ月繰り下げるごとに0.7%増額されて、その金額が一生続きます。
(細かい決まり事がありますが、とりあえず原則だけのお話しをします)
何歳で受け取るのが得か
受給年齢が近づくと、こういった話題が飛び交っています。
メディアもここぞと街行く老人を捕まえてインタビューなんてしています。
「いつ死ぬかわからないんだから、貰えるうちに貰っておくのが得だよ」
という老人も少なくありません。
64歳で死んでしまったなら、65歳の受給前だから1円も受け取れない事になります(遺族は受け取れます)
でも逆に90歳まで生きたなら、仮に60歳から受給したなら24%も減額されたままなので、ずっと「ちょっと足りない年金」を受け取り続ける事になり、トータルでは65歳から受給した人より少ない金額になってしまいます。
時代が変わった
年金の最初は明治時代の軍人さんの除隊後の恩給から始まっています。
その後国家公務員や役人、そして一般企業の厚生年金が生れたのが昭和17年で女子も入れるようになったのは昭和19年。
国民年金つまり一般商店などの商売をしている人達が入れる年金が生れたのは昭和36年で、今から63年前です。
当時の年金設計のモデル世帯は、まさにサザエさん一家のような、老夫婦とその子供の世代が同居して家族で支え合う、そんな老夫婦に支給する事を想定していたに違いありません。
もちろん時代に合わせて度々改定を行ってきましたが、根本的な部分は変わっていません。
それは『年金だけで暮らして行けるという想定はしていない』という事です。
政府は『年金だけで大丈夫』なんて言っていません。
それなりに貯蓄はあるでしょ?支えてくれる家族は居るでしょ?
そのプラスαのための年金だからね。
そこのところを間違えないでおかなければ、人生の後半が大変な事になってしまいます。
だからこのnoteでは私が考えた現実的な人生後半作戦を書いてみたいと思います。
後半へ続く(キートン山田)
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