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脳内議事録

認識の解像度を上げるための思索の旅の記録です。エッセイ、トーク、音楽などさまざまなかたちで頭の中を晒しています。…本音は傷つく、高くつく。
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2021年8月の記事一覧

2021年 夏の終わり、スマホと距離をとる

2021年 夏の終わり、スマホと距離をとる

アンデシュ・ハンセン著「スマホ脳」を読んで、最近の注意散漫をスマホのせいにしたくなっている今日この頃です。

意味が共有できる喜びと新しい世界

意味が共有できる喜びと新しい世界

最近、仲間と新しい文字をつくっています。

声に出して読めない文字。見て、感じて、読み取る文字です。それを文字と言ってよいのか、それともアート作品と言ってよいのか、世間一般のカテゴリはよく存じません。

文法(?)と言ってよいのか、単語を並べるルールまでは大枠がすでに決まりました。単語作りに着手したわけですが、これがまた面白い。

「本」と言えば、本と本以外のものに境界線が生まれます。また、「この

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「やらなかったよりはマシ」を期待する

「やらなかったよりはマシ」を期待する

「認識の限界を感じたら、さすがに現実を変えるほかない」ということを昨日書きました。その続きとして、「どう行動すればよいのかを考える」というのが今日のお話です。

認識の限界を感じたら、さすがに現実を変えるほかない

認識の限界を感じたら、さすがに現実を変えるほかない

この世のありとあらゆる物事は、認識を変えることで、意味的価値をコントロールできてしまいます。悪用厳禁ではありますが、自分を納得させるための手段として自分自身に用いるにはなかなか有用ではないかと思うわけです。

ただし、事実は変わらない次のような話をよく目にします。

コップに水が半分入っているとして、「半分も入っている」と思うか、「半分しかない」と思うか。

「も」と思うか、「しか」と思うかで全然

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感謝と情動は連動するのか

感謝と情動は連動するのか

あるテーマで何人かと対話をしていたところ、話が少し脇道にそれて「感謝」についての話題になりました。

「感謝している」とか「感謝しなさい」ということはよく耳にするけれど、あらためて「感謝ってなんだっけ?」と考えたわけです。

感謝と情動はきれいに連動する説私以外の人は、感謝と「嬉しい」などの何らかの前向きな気持ちは同時に、そして同等に発生しているということを主張していました。

似合わなくなった言葉

似合わなくなった言葉

敬語がデフォルトの生活をしています。仕事やPodcastなど個人の発信では、ほとんど敬語しか使う機会がありません。友だちとも滅多に連絡を取らないので(友だちがいないということなのかもしれませんが)、タメ口で話すシーンがなかなか見当たらないのです。

敬語で薄まる過激な思想本来の自分の持つ思想の過激さが、敬語によっていくぶんか薄まっているのではないかと思います。言いたいことを言っても、相手を傷つける

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悪い流れを断ち切った話

悪い流れを断ち切った話

振り返ってみると、人生でいくつか精神を病んでいた時期があります。

病気で死にかけた保育園時代。先輩にいじめまがいのことをされた小学3年生。顧問からパワハラ、暴力を受けていた中学サッカー部時代。思ったより多かったので、省略します。

中でも、高校卒業後の精神状態は特にひどかった。今日はそのときの話と、その状態を乗り越えた話をしたいと思います。

残り1%の記憶

残り1%の記憶

35歳にもなってなんですが、生活リズムをととえることが苦手です。今年の目標に「毎朝定時に起きる」というのを掲げているのですが、3日以上連続で同じ時間に起きれた試しがありません。

基本的にはよく眠れるほうだとは思います。ただ、生活リズムが崩れたせいで夜眠れないときもあります。

眠れない夜をどのように乗り越えるのか。人それぞれにライフハックを持っているのではないでしょうか。いつか聞いてみたいもので

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質量が恋しくて

質量が恋しくて

こうしてインターネット上に文章を書き残せることは、日々の習慣としては健康的だし、手軽に世界へ発信できるのは大変ありがたいと思っています。

ピンとくるDo

ピンとくるDo

ここ数年、大変ありがたいことに連休がしっかり取れています。

連休といっても、どこかに出かけるわけではない。仕事で人に会ったり移動しているので、休みの日にまで人に会いたくありません。人が嫌いなわけでない。むしろ、好きなんだと思います。ただ、どうしても疲れてしまうから、エネルギーが有り余っているよい状態のときに会いたいのです。

概日リズム不思議なことに、引きこもっていると1時間ずつ生活リズムが後ろ

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記憶を喪失しがち

記憶を喪失しがち

私の頭の中は、いつも抽象的な事柄でいっぱいです。物質ではない、概念的なものごとで占有されています。

概念の中で遊んでいると、言葉の力と言葉の限界を同時に感じます。言葉はハサミ。無限のつながりの中から、ほんの一部を切り取る道具です。そんなことは承知の上で、切り絵のように、どのように世界を切り取るかを日々考え、言葉を楽しんでいます。

抽象的なことに意識を向けていると、身近なことがおろそかになりがち

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どうしようもないもの

どうしようもないもの

最近、何がどうしようもなくて、何がどうしようもなくないことなのかを考え続けています。いまだ答えは出ていません。

とあるビジネスマンは、仕事で報告書を書かなくてはなりません。このビジネスマンは文章が上手に書けないため、報告書の内容が薄っぺらい上に、(国語的に解釈するなら)何を言いたいのかもよく分かりません。本人なりに一生懸命やっているつもりです。とはいえ、アウトプットとしては質が低く、給料と設備の

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質問に回答してほしい

質問に回答してほしい

質問者は何か隠された意図でもないかぎり、知りたいことを質問しています。知りたいから、わざわざ聞いているのです。それにもかかわらず、回答者が質問に回答していない場面がよく見受けられます。回答しないというのではなく、回答になっていないという意味です。

政治家のように、意図的に質問をはぐらかしいるのなら分からないこともありません(真摯に回答してもらいたいものですが)。しかし、一般人の大した意図もない回

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親切と能力と不親切

親切と能力と不親切

私たち人間は、人権を有しています。当然のことながら、コンビニのレジで支払いをモタモタする権利も有しています。しかしながら、モタモタしている間、後ろで並んでいる人々の有限の命が消耗されているという事実に自覚的であってほしいとは思うのです。