【読書】キケン/有川浩
「はちゃめちゃな先輩に振り回されて、俺のキャンパスライフどうなっちゃうの〜」的な内容かと思いきや
それぞれのエピソードの終わりに
それが、妻に語られた思い出話だとわかるやりとりがあって一気に印象が変わりました。
主人公•元山にとって、「キケン」での日々はまさに黄金時代であり
たとえ美化されていようとも、そのままにしておきたい思い出なんだろうな。
別に、過去にしがみついているわけではないところがまた切ないというか。
職場の飲み会でのおじ様方の「自分たちが若い頃は…」という話も
自慢ではなくて、思い出を楽しく語ってまた明日から頑張ろうというエネルギーの源になっていると思って聞くと
なんだか愛おしい気さえしてきます。
そういう話してる時って、いい顔してますもんね。
あと、あとがきにもあったけれど
男子同士ならではのこの空気感!
真面目にバカやる感じ!
外から見てると本当に羨ましい!!!
そして、なにより、ラーメンが食べたくなる1冊でした。