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四国新幹線撮影記


今年のゴールデンウィークは四国4県を巡る旅をしてきた。普段、四国に行く時は鉄道利用の旅をすることが多いが、今回は始発~日の入りまで撮影したいため、車で行くことにした。相棒は愛車のプロボックス。途中の宿泊は全てこのプロボックスの車内だったが、荷台が広いので足を伸ばして寝ることができた。

この旅では四国の中央にある山地の部分と、高知県内を重点的に巡ることにしていた。中でも特に狙っていたのは予土線を走る「新幹線」である。

吉野川沿いを走る「新幹線」

この新幹線の形をしたディーゼルカーの正式名称は「鉄道ホビートレイン」。鉄道模型を車内に展示するなど、鉄道をメインテーマにした車両になっているが、一番の特徴はこの新幹線0系を模した顔。いまの子ども達は0系を知らないのではないか……?とも思わないでもないが、大きなお友達としては懐かしの車両だ。私もかつて、家族旅行でこだま乗換をオーダーし、0系に乗ったことがある。
この車両が走るのは予土線となかなか行きにくい場所にあるので、ついつい後回しにしていたのだが、この度ようやく訪問がかなった。前日は徳島にいたので、徳島道を経由し、窪川方面から予土線入りした。まずは予土線らしく、吉野川と新幹線を1枚。真横から見るとプラレールの先頭車両だけが走っているみたいで可愛らしい。

続いては土佐大正駅付近の鉄橋での1枚。江川崎より窪川側は比較的高規格な区間なので、予土線の小さなキハがハイペースで走っていく。このクラスのローカル線だと法定速度の車で十分に追い着いてしまうこともしばしばなのだが、この区間は長時間停車がない限りほぼ追いつかないと考えて良い。この区間には智頭急行や新幹線を思わせるようなスマートなコンクリート橋がいくつかあるが、そのうちの一つを選択。高規格に見える橋を1両の新幹線風のディーゼルカーが走っていく、なかなか面白い絵が撮れた。

こちらはオーバークロスから狙った1枚。撮影地は金網が張ってあるのだが、撮影は可能。もちろん金網を切るなんてことは言語道断、こだわる人は背の高い脚立を使うが、高所恐怖症なのでそれも難しい。

お手軽な金網の交わし方。新幹線のライトがクロスフィルターっぽく光っているのは金網によるもの。

ということで、レンズフードを外してなるべくレンズと金網を密着させつつ、より金網が写らない場所を探して撮影した。マイクロフォーサーズのようにレンズフィルター径が小さいと、意外と何とかなるものだ。

続いて、鯉のぼりとの1枚。ゴールデンウィークならではの被写体だが、風むきや風の強さによって写りが変わってしまう、実は難しい被写体のひとつ。柔らかい春の薄曇りの光の中、ほどよくたなびく鯉のぼりと新幹線という男の子セットが完成した瞬間を切り取った。

最後は江川崎駅に停車中の鉄道ホビートレイン。夜空に浮かぶ新幹線はどことなくロマンが感じられる。本物の新幹線ではホームドアなどが邪魔でなかなかできないローアングルでも、予土線の新幹線なら簡単にできる。新幹線っぽいけど決して新幹線では無い、そんなイロモノ車両だが、また撮りに来たい素晴らしい車両だった。

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