一週間日記 6/9〜6/15『マッドマックス:フュリオサ』とか『HYPERTEXT #1』とか
ゲーム、映画、読書などの記録。
サイモン&ガーファンクル&日記
フォークデュオの隣からお届けする1週間日記のお時間です。
それにしてもみなさん、なんだか毎日つまらないですね。WEBニュースを開けば名前を聞いたこともないインフルエンサーの揉め事か、若乃花の元嫁こと花田美恵子改めMeikoのインスタ投稿を元にしたこたつ記事か、鳥居みゆきのタバコを吸うインスタ投稿を元にしたこたつ記事か、ジャガー横田の息子・大維志くんがイケメンになったと話題! ……みたいな記事ばかり。
私はもっとね、こう、血湧き肉躍るけど最高にどうでもいい芸能ニュースが読みたいんですよ。つまり、いま世の中に必要なのは、令和のサッチーミッチー騒動ではないでしょうか!あと、世界平和と地球温暖化への対策です!
とにかく世の中つまらんことばかりです。でもなによりもつまらんのは、「面白きこともなき世をおもしろく」とかSNSのプロフに書いてる(誰もいない部屋の隅に向かって)そこのお前だ!!
■遊んだゲーム
『Hellblade Senua's Sacrifice』
クリアしたが、最後まで本作のパズル要素が苦痛で仕方なかった。精神疾患(統合失調症?)を抱える主人公の内面を表現する手法としての風景パズルってのはわかるんだが、表現手法以上の意味合いがなくて、物語に絡んでくるわけでもなく、プレイヤーとしてはただただ単調で不親切なパズルにくり返し付き合わされている気分。
戦闘はシンプルながら楽しかったし、物語もよくわからんものの面白かっただけに、パズル要素が本当に合わなくて残念だった。
『FC24』
夜な夜なやっている……ようやく上達が実感できるようになってきて、ますます楽しい日々です。
■観た映画
『マッドマックス:フュリオサ』
劇場で鑑賞。
なにがビックリって、前作『マッドマックス 怒りのデス・ロード』の公開が9年前ってことですよ!きゅーーねんまえーーー!?いやいやウソでしょ、みんな先週くらいまで「V8!応援上映!」とか騒いでなかったけ?だって、9年っていったら、前作公開時に生まれた子が小学3年になってて、うちの近所の二郎インスパイア系ラーメン屋がオープンして潰れるくらいの期間ですよ!いや、二郎インスパイアはすぐ潰れたけど。
そんなわけで時の流れの速さに驚くばかりですが、映画はとても楽しかったです。とくに本作の悪玉"ディメンタス"を演じたクリス・ヘムズワースが素晴らしかった。『アメリカン・サイコ』のクリスチャン・ベールを彷彿とさせる気の良い狂人っぷりがじつにハマっていて、もっとこの人が演じる悪役を見たくなった。とは言え、前作を劇場で観たときの「歴史を目撃した!」というほどの興奮はなかったのが正直なところ。パンフレットは信頼のギンティ小林氏が手掛けた大充実の内容。カウンターで「ブランチ見ました」って言うと2割引きになります。嘘です。
『悪魔の奴隷』
U-NEXTで鑑賞。
インドネシアのホラー映画『夜霧のジョギジョギモンスター』のリメイク作。なんとなーく、元となる作品を大昔に観た記憶があるのですが、全く覚えてないので、ふつうに未見ホラーとして楽しめました。
妙に歳の離れた4人兄妹の母親は原因不明の病に伏しており、時折なにか見えないものに怯える様子を見せたりもする。ある晩、長女は夢の中で母親が怪異に襲われる夢を見たのち、立ったまま亡くなっている母親を見つける。母親の死を期に、一家の周囲では奇妙な出来事が立て続けに起き、ついには死者まで出てしまう。そして、原因を追う中で明らかに意外な事実が明らかになる……という、四千回くらいは見たホラー物語なのですが、終盤の展開が「え、そっちの展開に行くの!?」という感じで個人的にはけっこう意外だった。
いやまあ、劇中でたしかにその展開については触れてたけど、まさか文字通りその展開になるとは思わなんだ。例えるなら、「俺の中の野獣が目を覚ますぜ〜」と言っている人の体内からマジでライオンが出てきた、みたいな。比喩じゃないんかーい(と言いながら、見知らぬオジサンの頭をピシャリ)となる感じがとても楽しかったので、これはこれでいいんじゃないでしょうか!続編も配信されているようなので、観てみようと思います。
■読んだ本
『「ヘイト」の時代のアメリカ史:人種・民族・国籍を考える』
図書館で見かけてなんとなく読みました。2015年に問題となった曽根綾子によるヘイトと紙一重の「差別と区別」論に対するカウンターとして書かれた書籍らしく、テーマが明確なだけに理解しやすい内容だった。でも、ここ最近こういう本ばっか読んでるので、あたしゃなんか疲れてきました。
『HYPERTEXT #1』
𝙎𝘼𝙋𝙋𝙊𝙍𝙊 𝙋𝙊𝙎𝙎𝙀(@sapporo_posse)さんの個人ZINE。クラファンで購入して届いたものの、届いたことに満足して放置していたが、なんとなく数ページ読んだら止まらなくなってあっという間に読み終わってしまった。読み終わってしまったことが残念で仕方ないほどの素晴らしい内容で、いつ出るかわからんが2号も絶対に購入しようと思った次第。
公民権運動、ベトナム戦争、JFK暗殺、ヒッピームーブメントといった歴史的事件が相次いだ60〜70年代アメリカ。この激動の時代を舞台に、LSDによる覚醒を促したティモシー・リアリー、宗教のパロディとして誕生したディスコルディア協会、カウンターカルチャーの極北とも言えるイッピー、最初期のインターネット・ミームを生み出したカルト教団……のパロディであるサブジーニアス教会といったトリックスターたちの活躍を本書は扱っている。それぞれのエピソードはバラバラに展開されるが、話が進むうちにそれらは思わぬ交差をし始め、最終的にはすべての出来事がロバート・アントン・ウィルソンというひとりの男の元に辿り着く。
ウィルソンは現代における陰謀論を生み出した存在、と言ってもいいかもしれない。しかし彼自身は陰謀論者ではないし、この冊子も陰謀論の本ってわけではない。陰謀論ってのは世の中の仕組みを単純化して、それに触れた人を"すべてを分かった気にさせる"ものだが、であればウィルソンとこの冊子はその対極だ。世の中ってのはなんて複雑で、驚くべき事実(真実ではない)と偶然に満ちているのかと気づかせてくれるはず。
どうにもまとまらなくなってしまったが、必見の一冊です。まだBASEで買えるみたいなので、絶対に買うべし!
■近況
今週はとくになにもありましぇーん。
おしマイケル。
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