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5-4 組織を設計すること、ミドルマネジメントの重要性〜前編:組織課題と認知負荷〜
ソフトウェアと経営マガジン第50回です。組織の設計に注意を払うべきだということを4章の中でも述べましたが、今回はその組織設計についてモチベーションやコミュニケーションと言う面から書いていきたいと思います。前半では、もし組織設計という概念を知らないまま組織が拡大していった場合に何が起きるのか、私の失敗も交えながら考えていきます。
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はじめに
前回はピープルマネジメントそのものの意義、特にモチベーション・マネジメントの側面について触れてきた。ピープルマネジメントを効果的に適用していく上で重要なのがミドルマネージャの存在だ。ミドルマネージャが組織内に適切に配置されていることで、組織全体のモチベーション最適化やAgilityの向上につながる。
ここでいうミドルマネージャとは、各種チームごとのピープルマネジメントの責任者であると捉えてもらって構わない。組織が大きくなればなるほど、部門やチームが増えていくがそれぞれの組織の中で、モチベーションを最大化し、結果として組織全体のAgilityを向上していく責務を持つ役職である。
組織スケール時の課題
このミドルマネージャの存在の重要性を理解するため、具体的に組織拡大のシナリオから、その過程で発生する問題を紐解いていきたいと思う。
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ソフトウェアと経営について
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