福祉哲学(思想)史を図式化してみた。
ソーシャル・ケース・ワークには哲学や思想を学び、自分なりの福祉哲学や福祉思想をしっかり持つことが大切です。
例えば、障がい者支援を行っているのであれば、何故それを行うのか。なんのためにそれを行うのか。それは人類にとって、世界にとってどのような意味があるのか。どのような効用があるのか。いや、そもそも効用を求める次元にある話なのか。などなど。
福祉の歴史研究者・吉田久一は言います。
また社会福祉実践家・阿部志郎も
と述べています。
そしてもしその"想い”があるとして、同じような志を抱いた人って案外他にもいるもので、特にそれを歴史的に振り返ると結構そういう人っていたりします。
そして、その自分と同じような"想い”を抱いた人の哲学や思想って、他の人達に肯定されたり・批判されたり、もしくは政策として実現されたり、それが失敗したり、といった変遷を辿って、違う哲学・思想に繋がったりしています。それは「洗練」の過程といえます。
その洗練の系譜をショートカットして学べたりしたら、自身の哲学・思想を深め、自身の仕事をアップデートすることが出来るので、非常にラッキーです。
そう思い、主に自分の勉強のために、福祉の哲学・思想史を図式化してみました。
参考文献は『福祉の哲学とは何かーポスト成長時代の幸福・価値・社会構想』(広井良典編 ミネルヴァ書房/第2章「福祉哲学の新しい公共的ビジョン」小林正弥)です。
特にソーシャル・ケース・ワーカーなど、福祉の領域に身を置く人は、「綺麗事じゃない福祉の意義」について考えるきっかけになるのではないかなと思います。
よければご参照下さい。
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