こんな感情も思い出のすべても、ぜんぶ私だけのもの。
年の瀬。
日記をパラパラとめくりながら、この1年を振り返ってみる。
思えばこの1年はほんっとうに濃い1年だったなあ。主に、というかその大半は仕事によるものだけれど、こんなに毎日必死になってる日々はいつぶりだろうというくらい、本当に目まぐるしい1年だった。
今のプロジェクトを任されてからというもの、頑張っても頑張っても自分の足りなさばかりが目について。我ながらこの1年間は本当に足掻きに足掻いていたなあ‥と思う。
やると決めたら頑張らなきゃ気が済まないタイプなので、もうそれはとことん必死で、なりふりなんてもはや構わず。分からないこと、慣れないことだらけの毎日で、とにかくできうること全てに全力で取り組んで。何はともあれ、詰め込めるものは全部詰め込んじゃえ!という精神で、役立ちそうなビジネス書を手当たり次第読み漁ったりなんかもして‥読んだ内容が全て身になってるかと言われるとたぶんそんなことは全然ないのだけど、「いっぱい読んだ!!」という自分の中での実績が、ここぞという場面での心のお守りになってくれたりしているなあとは思う。
そんな風に、兎にも角にも「がむしゃら!!!」って感じで駆け抜けた今年。ふと振り返ってみると、「立場が人をつくる」というよく聞く言葉はたしかにそうかもしれないなあと、今実感している自分がいる。
人前で話すことなんて大嫌いで、できればリーダーとかいう類のことはやりたくない、そんな風に生きてきた私。その私が今や、毎日のように社内外問わず繰り広げられるオンライン会議を切り盛りするようになるだなんて。大勢の場所でも、黙って見守るだけじゃなくって、ここぞと思ったら自ら進んで自分の意見をちゃんと伝えるようになるだなんて。
自分で言うのもなんだけれど、これは自分史に刻まれるべき大事件。生まれてこのかた、前に出ることを出来る限り避けて通ろうとしていた私が、なかばしょうがなくの成り行ききっかけではあるけれど、人前で話したり、自分が指揮をとったり、そんなことをするようになるとは。人ってやらざる終えない環境に投げ込まれると、否が応でも成長するものなんだなあ‥と、自分でもちょっとしみじみする。
プロジェクトを進めるなかでは、そのプロジェクトに賛成派の方ばかりではもちろんなくて、反対派の人もいたり、自分の仕事が増えるのが嫌でなるべく関わり合いになることを避けようという態度の人だっている。
自分だけへの矢印で直接とんでくるわけでは無いにしろ、マイナスめいた意見やネガティブな態度を向けられてしまうことだってしばしば。
プロジェクトが始まってすぐの頃は、そんな周りの一挙手一投足にいちいち傷ついたり、しょんぼりしたりしていた。だけど、鋼は打てば打つほど強くなるの理論。落ち込んではなんとか立ち直ってを何度も何度も繰り返しながら、この1年、打たれたぶんだけメンタルはかなりじょうぶになった。
嫌味を言ってきがちな目上のおじさまや、あまりよく理解していないのにとりあえず反論を言ってみたいタイプの役職者さんたちになんと言われようとも、自分が正しいと思ってやってることに自信を持って、必要以上に落ち込まないでいられるようになった。
(どころか、日々プロジェクトに携わって気持ちが増すにつれ、血気盛んになってしまい‥理不尽なことを言われようものなら食ってかかってしまいそうな勢いすらあり自制しているここのところ。笑)
周りの目を気にして落ち込みがちだった自分を脱したのは、これまた驚きの大事件。
この1年、本当にいろんなことがあった。
しんどいことの方が多かった。
だけど、その代わりに得られたものも間違いなく大きかったなあと、振り返ってみて思う。
物怖じせず、自分の意見を頑張って伝えられるようになったこと。
周りの目ばかり気にして落ち込まずに、自分の信じた道を行けるようになったこと。
それでも働いてると上手くいかない出来事の方がやっぱり多くて、落ち込んだり悔しくなったり、そんなことばかりの日々を送っているけれど、今の私は去年の私よりひとまわりふたまわり強くなってると、そう思える。
自分なりに毎日一生懸命、なにごとにも手を抜かずに走ってきたことが自信となって、自分の外側の鋼みたいな感じで守ってくれてるような、そんな気持ち。
頑張った日々への本当の達成感を感じられる日はまだまだ先だけれど、ようやくそのゴールが見えるくらいのところまでやってこれた。
(今からがラストスパートだから、本当言うとここからもっと加速したいところだけど‥!)
最近は、頑張れば頑張るほど、そのぶんだけ協力してくれる人や力になってくれる人が増えてきて、それがとってもとっても嬉しい。
全く違う分野や職種や、はたまた違う会社の人たちが、「自分にできることは何でもやるから任せてね!」という姿勢でいてくれるのが、本当にありがたくて嬉しくて、涙が出そうになる。
背中を押してくれる人が増えて、そんな人に日々パワーと笑顔をもらって、どうにかがむしゃらに過ごす毎日。
しんどいこと、大変なこと、悩むことが多くても、かけてもらった労いの言葉に嬉しくなったり、力を貸してくれる大好きな周りの人たちが増えたり、こんな感情のすべては私だけが当事者として向き合ってるからこそ感じられるものだもん!と、最近はそう前向きに思えるようになってきた。
何かひとつのことに真摯に向き合って、一生懸命やった人だけが感じることのできる嬉しい気持ちやありがたい周りの人たちの声。一生にそう何度も経験できるものじゃない貴重な日々を駆け抜けながら、そういった一つ一つを取りこぼさず過ごしていきたいなと、そう思う。
まだ道の半ばだから、きっとこの先まだまだ辛いことや大変なことはあるんだろうけど。でもそのたびに、今描き連ねてるこの気持ちを思い出して、前を向いていきたいなあ。